自分がゼノだ、と告白をした博人が、ゼノとして華々しくメディアに登場する。
一方、直は初めて「青の月」を聴いた時、本物の月が見えるように感じていたが、博人の演奏からはそれが見えないことが気掛かりであった。ある日、健に博人の演奏について「あの音で満足なのか?」と問われ、直は心がざわめく。テレビで演奏を見た柏木も、博人の演奏はCDとは別人だ、と疑いの目を向ける。
そんな中、実花が博人のマネージャーになると言い出す。博人の直への愛を知りながら、実花は博人に思いを寄せていた。たとえ命が消えても、自分が浩志であることを直に伝えたい──。悲しい決意をして、健は直に会いにいくが、博人に抱きしめられる直の姿が...。