府立成人病センター(大阪市東成区)の府庁隣接地への移転に伴う大手前地区のまちづくりと、同センター跡地活用策のたたき台が、20日の「大手前・森之宮まちづくり検討会」の幹事会で示された。
大手前周辺は、がん拠点病院である同センターを成人病医療のハブ病院と位置付け。医療と観光を組み合わせた「メディカルツーリズム」「高度な先進医療」をコンセプトに、医療関連産業のオフィスや緩和ケア、薬局などの集積、国内外から訪れる患者と家族が利用する宿泊滞在施設の誘致を進める。
一方、森之宮のまちづくりに関しては、府立健康科学センターや森之宮クリニックなど既存施設と連携し、「健康と予防」の考え方で「複合的なにぎわい」を創出。府立成人病センター移転後の跡地に各分野の診療所が集まる「医療モール」、デイケアセンター、高齢者支援施設、医療介護付きマンションの建設促進などに取り組む。
幹事会で出席者からは、医師確保の観点から「研修医は住居提供のある施設に集まる。医師が滞在できるマンションも考えてはどうか」などの意見が出された。府側は27日の検討会にたたき台を提出し、議論を深める。
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