忍者犬Boo=京都市東山区
Booが立ち止まると、あっという間に人だかりができた=京都市東山区
京都の観光名所や伝統行事にたびたび忍者姿で現れる犬が人気を集めている。名前はBoo(ブー)(9歳、オス)。白いペキニーズだ。遭遇した旅行者が書いたブログは、数万件にのぼるとみられる。
「侍? いや、忍者だ!」「かわいい〜」
先月、嵐山一帯をライトアップするイベント「嵐山花灯路」で混雑する渡月橋付近で、観光客が声をあげた。黒装束に手裏剣と刀を背負い、短い脚で走り回るブーの姿にみんなの視線はくぎづけ。シャッター音が響いた。
飼い主は中国の辺境ツアーガイドなどの西燉(あつし)さん(66)=京都市。2000年、「旅の相棒に」と旅先の中国で約4500円で買い、チベット語で太陽を意味するブーと名付けた。
忍者スタイルのきっかけは08年。京都の「大原女(おはらめ)時代行列」見物で、手作りの忍者服を用意したところ、観光客や主催者に大好評だった。以降、京都めぐりの「正装」に。清水寺や二条城などを散歩すると、観光客が次々にカメラや携帯電話を向ける。
京都めぐりの記録はブログ「ペキニーズBooの冒険・探検」で公開中。出没予定もチェックできる。(原知恵子)