2010年01月 / 12月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫02月
2007.10.03(Wed)

日本は「満州」の夢を捨てられるか(2) 

  前回記事●「日本は「満州」の夢を捨てられるか(1)」の続きです。
  
  前回の最後に、中国東北部がヤバイ地域である要因として「水」と「朝鮮」を挙げましたが、今回は「水」について言及したいと思います。

中国東北部の地図

  
  水と言えば農業なので、まず東北部の農業の話を簡単にしてみましょう。

  以前から、中国東北部は大豆、こうりゃん、粟といった雑穀の産地として知られました。私と同じ年代の人たちは地理の授業でそういう感じのことを習っているはずです。
  しかし、「改革・解放」が提唱された後の東北部の農作物は様相が変化しています。黒竜江省を例に取ると、大豆はもちろんとして、トウモロコシや小麦のような重要なカロリー源の比率が大きくなってきました。昔はほとんどなかった水田も、いまや耕地面積の10%を占めるほどにまで広がっています。
  そういう理由で、同省は「北大倉」(北の大穀倉地帯)とまで言われています。たとえば、以下のような記事があります。

「北大倉」2007年に穀物生産量375億キロを維持
http://www.people.ne.jp/2007/02/13/jp20070213_67844.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
中国最大の穀物生産基地である黒竜江省の2007年における食糧作付け面積は150万ヘクタールとなり、普通の作柄なら、穀物生産量が375億キロに達し、穀物の優良率が90%となることを目指している。

中国最大の商品穀物生産基地である黒竜江省では、穀物の商品化率がすでに70%に達し、「北大倉」(中国北部における大きな穀物倉庫というたとえ)と高く評価されている。2004年いらい、中央政府と黒竜江省政府は農業税の免除、食糧作付けに対する直接補助金、優良種採用に対する補助金、農業用機械利用に対する補助金など、農民にメリットをもたらす政策を実行し、農民たちの生産意欲を引き出すことになった。2006年の黒竜江省の穀物生産総量は378億キロで、三年連続で増産の勢いを保ち続けた。

2007年、黒竜江省は標準化の生産政策を実施し、先進的な作付けの技術を広め、大型農業機械の役割を生かし、農業機械化のレベルを向上させ、干ばつを克服して播種を行い、苗の活着率を確保することに力を入れている。節水灌漑農業の発展を促し、良種の使用を広め、収量増加の潜在力を掘り起こすことに努めている。2007年において、黒竜江省の農業分野のハイテク利用耕地面積は延べ140万ヘクタールとなり、昨年同期比10万ヘクタール増となっている。省全体の穀物標準化率は90%を突破することを目指している。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−

  ずいぶんと景気のいいことが書いてあります。しかし、よく見ると、記者の良心なのか、

>普通の作柄なら

  という条件がついています。

  これが2月の記事だったわけですが、7月になるとこういう事態が起こります。

深刻な干ばつ、農地132万ヘクタール耕作不能=中国黒竜江省
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/07/html/d88350.html
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
 中国北部の干ばつの影響で、黒龍江省は今年に入ってから深刻な状況が続いている。すでに132万ヘクタールの農地が水不足のため耕作不能になり、農民の生活は苦しい状況に陥っている。

 新華ネットによると、黒龍江省は6月に入ってから降雨量が少なく、高温が続いているため、すでに132万ヘクタールの農地が干ばつにより耕作不能になっている。地元各地では緊急措置を取っているが、最近はまとまった降水がないため、状況はさらに厳しくなるとみられる。

 報道によると、6月上旬、中旬において、黒龍江省の降水量は極めて少なく、特に大慶市、ハルピン市および綏化市西部、チチハル市の一部県地方での降雨量は10ミリにも満たない。前年同期と比べて3〜9割減となっている。また、南部地区の降雨量は、例年の4分の1にも満たないという。

 一方、干ばつに加えて、高温も続いている。6月上旬、黒龍江省の平均気温は例年同期比2〜5℃上昇しているという。報道では、黒龍江省水利庁干ばつ洪水予防対策弁公室の責任者の話を引用し、黒龍江省における今春の干ばつは例年と異なり、苗を植える時期に干ばつに当たったため、一般の対処法では効き目がなく、干ばつによる損失はさらに深刻になるとみられる。多くの農地は深刻な水不足のため、一部の苗はすでに枯れ始めたという。

 これに対して、黒龍江省当局は毎日180万人を出動させ、5万8千台分の水車などの設備を使用して水を運んでおり、すでに1億8千万元(約27億7200万円)を費やしている。さらに、水対策のために、新たに6,898箇所の井戸を掘り起こした。

 報道によると、3分の2の農地が干ばつの影響を受けているため、吉林地区はすでに2級干ばつ警報を発令した。また、遼寧地区においても、ここ30年間で最も深刻な干ばつであるため、気象局は干ばつ黄色警報(3段階のうち最低)を発令した。

 統計によると、6月に入ってから、遼寧省では127万人および47万頭の家畜が飲用水不足に陥っており、88のダムが枯渇しているという。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−

  もともと中国東北部は非常に降水量が少ない地域です。黒竜江省の中心都市ハルピンでも年間降水量は550ミリ程度にしかなりません(日本の平均は1700ミリ)。
  そういう土地でどのように農業をするのかというと、基本的に「灌漑」に頼るほかありません。水のあるところから引っ張ってくるということです。
  灌漑にも二つの種類があって、川から引っ張ってくるものと、地下水を利用するものがあります。しかし、中国東北部の場合、このどちらともが非常に大きな問題を抱えています。
  たとえば、アムール川(黒竜江)の支流である松花江などは、夏になって少し雨が降らないとすぐに水位が低下することで有名です。●こちらの記事に2001年の様子が出ていますが、川底が完全に見えてしまっています。今年の7月には流量が521立方メートル毎秒と、観測史上最低値を更新したそうです。
  かと思えば、洪水を起こしたりします。●1998年の大洪水は有名です。要するに、流量が一定ではないのです。
  この松花江の暴れっぷりの原因は、どうやら源流地域である「大興安嶺」地区の森林破壊にあるようです。

中国大興安嶺林区、16年後には「伐採不能林」に
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C03091004J
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
 中国大興安嶺林区は、16年後には「生産ゼロ林」というやっかいな状態に陥ると見られている。関係専門家は、政府が速やかに森林資源の一斉調査を実施し、木材生産計画を調整して科学的に森林地域の木材生産量を定めて、天然林資源の持続可能な発展を実現させるよう提案している。
 
 中国北部国境部に位置する大興安[山令]林区は、中国の天然林の主要分布地域の1つであり、1964年より材木基地として開発が始まり、1998年初めて天然林保護プロジェクトのテストが始まった。

 「天然林保護プロジェクト」始動後、この地域に伐採制限が実施され、木材生産量は年々減っていった。しかし当地域の商品林は40年間に渡る過剰伐採で、採取可能な資源は既に限られており、現在の制限伐採の速度に照らしても、せいぜい16年間しか木材生産ができない。16年後、成長した林木も伐採の需要に応えられず、36年間の「生産ゼロ林」という状態を作り出してしまう。

 天然林保護プロジェクトは5年以上に及ぶのに、なぜ当地域の伐採可能な天然林は減る一方なのか?専門家は、これは関連部門が当地域に割り当てた商品木材生産量と実際の生産量の差が大きく、持続可能な生産を不可能にしたものと見ており、改正は必須で、更に当地域の木材生産量を減らすべきだと提案している。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−

>40年間に渡る過剰伐採

  改革開放が始まるはるか昔です。現在の中国の抱える環境問題も、実はこういう風に、毛沢東の時代から種がまかれたものがたくさんあるのかもしれません。
  大興安嶺地区は木材の一大生産地でもあり、中国東北部で経済発展をするとなれば、輸送コストの面から言っても需要が高まるのは間違いありません。しかし、これを切れば松花江はさらにコントロールが難しくなっていきます。
  それなら、本流の黒竜江(アムール川)はどうなのかというと、こちらで水を大量に取り込んでしまうと非常にやっかいな問題が起こります。隣国ロシアとの国境になっているからです。
  冬場には凍結してしまうアムール川ですが、それでもロシア極東の重要な水資源になっています。アムール州では、 極東地方の穀物の62%、肉の20%、動物性油の55%が同州で生産されているほどです。アムール川の水位が低下するような事態を、ロシアが座視するとは思えません。

  では、地下水を利用すればいいのかというと、そういうわけにも行かないのです。
  中国の農業用水の実に4割が地下水のくみ出しに依存していると言われています。当たり前のことですが、地下水のくみ出すペースが貯水されるペースよりも早ければ、地下水が枯渇していきます。
  そのため、掘る井戸はどんどん深くなり、やがて「化石帯水層」と言われる氷河期の氷が溶けた時の水にも手をつけるようになっていきます。この化石帯水層に手をつけたら、もう後戻りはできません。
  それに、地下水自体の汚染もかなり深刻なものがあります。以下の記事をご覧ください。

中国の都市の半数、地下水汚染が深刻・新華社
http://eco.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=2007082803267n1
−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−
 中国の国家環境保護総局は、全国の約半数の都市で地下水の汚染が深刻になっていることを明らかにした。国営の新華社が伝えた。地下水は飲料用や工業用に使われており、人体や企業活動への影響が懸念される。開催中の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会では「水汚染防止法」の修正案が審議されており、汚染抑制へ向けて罰則の強化などが決まる見込み。
−−−−−−−−引用以上−−−−−−−−

  日経新聞の記事ですが、こんな記事を出しておく一方で「中国の発展は加速する」などという見出しの記事で国民をあおっているのですから、朝日新聞よりもよほどたちが悪いです。
  まあ、それはともかくとして、上のような地下水の汚染について、中国東北部だけが例外だとはとてもとても思えません。

  こんな状況で、満足な工業用水が確保できるわけがありません。

  仮に、今の東北部の水事情でさらなる工業化を促進した場合、どのような問題が起こるか予測してみます。

  まず、工業用水として大量の水が消費されるので、水資源はさらなる枯渇を生みます。松花江などの川からの灌漑や、地下水の汲み上げは増大し、その結果、農業用水の不足が顕著になります。
  そうなると、中国国内でのトウモロコシや小麦、大豆の生産に決定的なダメージが生じるでしょう。当然農民は失業し、都市に流入します。これが犯罪の温床になるのは想像に難くありません。
  それ以上に重大なのは、黒竜江省産の農作物の減産により、穀物価格が高騰することです。ただでさえ中国は穀物(特にトウモロコシ)を輸入している国です。間違いなく食料品の価格は暴騰するでしょう。庶民の懐にダメージを与えるのは間違いありません。
  つまり、東北部に「水」というボトルネックがある限り、工業化をすることは無理なのです。日本人なら間違いなくやめるでしょうし、欧米人や朝鮮人でさえこんな開発はやめるでしょう。
  しかし、中国は常に外国からの投資がなくては回っていかない国なのです。そのためには、なんとしても東北部を「次のホットスポット」に仕立て上げなくてはならないのです。

  中国政府もまあ一応考えてはいるようで、東北部の開発の軸にはIT産業を持ってこようとしています。また、水資源の保全についても、あわてて植林をやったり、日本から環境保護の専門家を呼んで、土壌のアルカリ化を解消したり、いろいろ努力はしています。仮に、これらの努力が実ったとしましょう。
  また、上記のような社会不安も、雇用対策やら、ありあまる外貨準備でアメリカやアルゼンチンの穀物を買いあさるやらでなんとか食い止めたとしましょう。
  そんな中国の、北京五輪・上海万博以降の発展の希望の星である東北地方に注ぐ努力をいっぺんに破壊してしまいかねない厄介者が、東北部のすぐそばに存在しています。それが「朝鮮」です。

  次回は、中国東北部を朝鮮との関係から見てみたいと思います。

★人気blogランキングへ←クリックして応援よろしくお願いします。

【PR】生活破壊を許すな〜郵政民営化見直しを
ストップ!郵政民営化ストップ!郵政民営化ストップ!郵政民営化


当ブログは「自エンド」(自民党壊滅キャンペーン)を提唱中です
「自エンド」バナー「自エンド」バナー「自エンド」バナー



EDIT  |  09:34 |  地政学・国際関係  | TB(2)  | CM(8) | Top↑

Comment

●上海近郊の不可思議な ”ため池”

ろろ様、こんにちは。ご無沙汰しております。
シナの弱点は水・・・特に東北部はヤバいということですね。国土の使い方が滅茶苦茶というのもあるかもしれません。
上海近辺には時々出張で行くのですが、同じくらいの広さの同じような「ため池」が随所にあります。おそらく水の確保のためだろうとは思っているのですが、知り合いの中国人も何のためなのか知りませんでした。

しかし、水の確保のために日本の技術と人材を活用させてほしいなら、頼みようがあろうというもの。脅されたりワイロをもらったりして言うことを聞いてしまう日本側にも大いに問題はありますね。

次の「朝鮮」編楽しみにしております。
ナルト | 2007年10月05日(金) 17:16 | URL | コメント編集

●内容が杜撰すぎる

>もともと中国東北部は非常に降水量が少ない地域です。黒竜江省の中心都市ハルピンでは年間降水量は176ミリにしかなりません(日本の平均は1700ミリ)。

中国東北地方には降水量の少ない地域もありますが、ハルビンは年間降水量525mmで湿潤気候であり、「降水量の少ない地域」とは言えません。ハルビンが湿潤気候であることは高校の地理学で学習する内容であり、常識レベルです。貴方は高校中退なのですか?しっかりして下さい!
ハルビン | 2007年10月06日(土) 04:37 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

>>ナルトさん

http://72.14.235.104/search?q=cache:M_VjoqkuXZAJ:www.xitong.net/jceco/pdfhokoku200412.pdf+%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E3%80%80%E3%81%9F%E3%82%81%E6%B1%A0&hl=ja&ct=clnk&cd=6&gl=jp

  汚水処理のためのため池かもしれませんね。

>次の「朝鮮」編楽しみにしております。


>>ハルビン

http://www.chinatravel.nu/a/kiso/plan/kikou.html

  ああ、7月の降水量と間違えていました。訂正しました。

>常識レベルです

  はあ、そうですか。だから、訂正しました。

>しっかりして下さい!

  眠たくて見るところ間違えたみたいです。訂正しました。

>内容が杜撰すぎる

  だから、訂正しましたって(笑)。

  本文の「内容」には何かご意見ございませんか?
ろろ | 2007年10月06日(土) 06:18 | URL | コメント編集

●TBありがとうございます。

オーストラリア 干ばつで穀物輸入 
http://sun.ap.teacup.com/souun/195.html
早雲 | 2007年10月06日(土) 10:14 | URL | コメント編集

●内容が杜撰すぎる

>もともと中国東北部は非常に降水量が少ない地域です。黒竜江省の中心都市ハルピンでも年間降水量は550ミリ程度にしかなりません(日本の平均は1700ミリ)。
  そういう土地でどのように農業をするのかというと、基本的に「灌漑」に頼るほかありません。水のあるところから引っ張ってくるということです。


湿潤気候のハルビンでは、基本的に農業用水は地表水(天水+河川水)でまかなえる筈です。地下水汲み上げによる灌漑が行われているとしても、それは補助的なものであり、過剰汲み上げによる地下水位異常低下などの問題がでてくるとは考えられません。
ハルビン | 2007年10月06日(土) 16:38 | URL | コメント編集

●>>ハルビン

>湿潤気候のハルビンでは、基本的に農業用水は
>地表水(天水+河川水)でまかなえる筈

  ずいぶんハルピンがお好きなようですが、農業をやっているのは、ハルビンだけなんですか?

  それに、私は地下水のくみ上げを「現在の中国東北部でガンガンやっている」とは言っていないんですけどね。ただでさえ地表水が枯渇している中、黒竜江省の「北大層」を維持しようとし、なおかつ工業化を推進すれば、そういう問題が起こるといっているんです。
  あらすじがわからない人間のために書いておくと、

>東北部に「水」というボトルネックがある限り、工業化をすることは無理

  というのに、何とか2010年以降の投資の目玉にしようとしていることの危険性を書いているんであって、ハルピン近辺の農業のことを話題にしているわけではありません。
ろろ | 2007年10月08日(月) 06:18 | URL | コメント編集

●TBありがとうございます

>中国は常に外国からの投資がなくては回っていかない国なのです

結局中国も目先の利益しか追求しないグローバリストたちの支配する国で、そのグローバリストが大地を荒廃させている、という理解でよろしいでしょうか?

ろろさんの定義によると、グローバリストとは“国家間の垣根を取り払おうとする勢力”ですが、一方で最近では、希少金属などを巡って資源ナショナリズム的な動きも目立つようになってきていると聞きます。この動きは水資源も含めて、さらに大きくなるとも考えられます。
ただ、グローバリズムにしても資源ナショナリズムにしても、“目先の利益”という観点でのみ事が運ばれるようになっていくのは、残念です。


ところで記事とは関係のない話ですが、プロフィールに掲げられている風景写真、どこかで見たことがあると思っていたのですが、ふと、知床の山並みの景色ではないかと思い至りました。斜里町あたりから観た風景かな、と。
どうでもいいようなことですが、違っていたらすみません。
愚樵 | 2007年10月09日(火) 18:01 | URL | コメント編集

●>>愚樵さん

>結局中国も目先の利益しか追求しないグローバリストたちの支配する国で、
>そのグローバリストが大地を荒廃させている、という理解でよろしいでしょうか?

  おそらくその理解で間違っていないと思います。

  正確に言えば、「安く作って高く売る」「ものを作るよりも金利で儲ける」というグローバリストの行動原理に最も適合した場が中国であり、グローバリストと指導者層と互恵関係にあるということになると思います。
  もちろん庶民は犠牲になっているわけですが、不幸にも中国は今に至るまで本当の意味での保守勢力が全く育っていません。現在の経済について修正しようとする集団も、「新左派」といわれ、要するに毛沢東の時代に戻ろうという程度の考え方しか出来ていません。
  もっとも、中国という国は紀元前からシルクロードで中東や欧州と交易してきたわけで、一貫してグローバリゼーションを継続している国だという見方もできるかもしれません。

>グローバリズムにしても資源ナショナリズムにしても、
>“目先の利益”という観点でのみ事が運ばれるようになっていくのは、
>残念です。

  そうですね。結局のところ、近代主義というフォーマットは全く変わっていないのです。グローバリズムと資源ナショナリズムの差異は、利権の配分権を誰が握るかというところの争いでしかありません。
  早雲さんのところで紹介されている「平和党」などが提唱している自然主義経済を何らかの形で導入しない限り、累積する資本を握っているモンスター(国際金融資本)が優勢だという状況は変わっていかないでしょう。

>どこかで見たことがあると思っていたのですが、ふと、
>知床の山並みの景色ではないかと思い至りました。

  すごいですね!!当たりですよ。なかなかいい景色なので取ってきてしまいました。  
ろろ | 2007年10月09日(火) 22:48 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


管理者だけに表示

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

NO MORE マスゾエ!NO MORE カイカク!

 厚生労働大臣という職務は、平たく言えば要するに厚生労働省という役所の最高責任者であり、その管轄下である社会保険庁も当然、厚生労働大臣の管轄であり、その責任の下にある...
2007/10/06(土) 01:47:47 | 或る浪人の手記

失業率の嘘

経済コラムマガジン 05/12/12(417号) 日本的経営の行く末この記事を参考にエントリーを書きます。「現在自民党が公表している雇用情勢のほとんどが嘘だ」と理解できる事でしょう。後半に続きます。↓ ブログ
2007/10/07(日) 23:42:44 | 復活!三輪のレッドアラート!
 | BLOGTOP |