【イッちゃんのひと押し】「首の寝違い」の痛みを取り除く

2010.01.22


(写真1)後頭骨を両手で持ち【拡大】

 朝起きたら、首が痛くて回らなくなっていた…。こんな症状を起こした方が大勢いると思います。出勤して同僚と「借金で首が回らなくなっちゃってさあ…」なんて冗談めかして話す姿もよく見かけます。

 寒いと首が硬くなり、時期的に一番寒い2月頃に多く見られます。もうひとつには、枕の高すぎが原因として考えられます。でも、痛みは知らないうちに消えてしまいますが、ひどい方は頭痛したり、長引く方は4日間くらい痛いままです。今回は、寝違いの痛みを取り除くひと押しです。

 (1)後頭骨を両手で持ち(写真(1))軽く頭を持ち上げながら、軽く牽引するように引っ張ってあげます。このとき、首は天井方向に曲げないようにして、まっすぐ頭の方向に引っ張るようにしてください。伸ばしては戻しを10回くらい繰り返します。

 (2)次に、首を左右に回し(写真(2))、痛い方向とは逆に首を回転し、僧帽筋(そうぼうきん)を少しずつ、軽く押圧(写真(3))を繰り返してください。この僧帽筋は肩こりとも深い関係があると言われていますから、肩こりの緩和にも効果あります。これを30秒から1分くらい行ってください。

 (3)真っ直ぐに戻した状態で、また牽引(写真(4))してください。この(1)〜(3)までを2回から5回くらい繰り返してください。

 寝違いは筋肉の炎症ですから、できるだけ痛い部分を冷やしてあげると、早く痛みを取り除くことができます。(モデル・舞原沙希)

■井関光男 いせきみつお 横綱朝青龍、プロゴルファー丸山茂樹、ほか芸能人を多数施術などの個人トレーナー。「井関ボディバランス研究所」(千葉県木更津市)院長。1986年、カイロの研究を開始。独自のボディバランス理論を確立。施術相談は「カイロプラクティック匠輝(しょうき)&美容整体」(台東区浅草)TEL03・5808・0881