東京都足立区教育委員会は22日、今月15日に同区立竹の塚中学校(生徒168人)であった都の学力テストの試験中に、試験監督の男性教師(41)が生徒に誤った解答を解き直すよう促す行為をしていた、と発表した。同区では05〜06年にも、教員が児童に間違いを指さして知らせるなどの不正が相次いで発覚。学力テストを適切に実施するよう教職員に指導していた。
区教委によると、男性教師は数学のテスト中、間違えている解答を指さすなどしながら「答えを確認したのか。書き直しをした方がいいんじゃないの」「空欄がないよう何か数字を入れなさい」などと生徒に促したという。
男性教師は区教委の調査に対し、こうした行為をしたことは認めたうえで「解答を直接教えた事実はない。書いていないところがないようにクラス全員に向けて言った」などと話しているという。