外壁については、ヒートブリッジ(建物内にまで外気温が伝わり、外気に接していない部分でも結露などの問題が出ること)対策のために、躯体に沿って住戸内の壁や天井に外壁面から折り返して断熱材を施工しています。外の冷気が住戸内の壁に伝わるのを防ぎ、結露の発生を抑えるよう配慮しています。
最上階の屋上部分は、太陽熱や雨水の影響を最も受ける場所です。そこで屋上スラブの上部にはアスファルト防水を施し、ウレタンまたはポリスチレン系断熱材を敷き詰めた外断熱を採用(一部除く)しています。外気と日射、雨水の影響からしっかりと建物を保護し、断熱効果を高め雨漏り等も防止しています。
コンクリート柱内の大切な帯筋には、主筋の周りに工場溶接して主筋にはめこむ溶接閉鎖型フープ筋を採用。一般的な帯筋に比べて強度が均一になり、地震によってかかる力を分散させる効果があります。コンクリートの拘束性を高め、また地震時に主筋が折れ曲がることから守り、より耐震性の高い粘り強い構造を実現します。(基礎梁仕口を除く)
地下約11.5m以深にある固く安定した支持層まで24本もの杭を打ち込み、建物をしっかりと支えます。
開口部(窓など)周囲の壁の四隅の部分は、乾燥によってコンクリートが収縮する時に発生する力や、地震の際にかかる力が集まりやすく、他の場所に比べると構造上ひび割れが発生しやすくなっています。ひび割れが生じやすい四隅から斜めの方向に補強筋を追加することで、ひび割れに対する補強効果をはかっています。
戸境壁などの耐力壁は、鉄筋を格子状に2重に組むダブル配筋を採用。シングル配筋に比べて高い強度と耐久性を実現しています。