すると、ポヨヨは店を辞めて獣から離れていった(笑)
獣の酒癖の悪さも原因していたと思う。
毎晩酔い潰れて、前夜の記憶がない事が多く、愛想を尽かされたようだ。
メールをしても返信の回数が激減し、返信も数日後というのが普通になり、
次第に自然消滅していった。
獣は自分がやりたい事を犠牲にしてまで女の趣味に合わせたくない。
獣は去る者追わずなので、それはそれで構わなかった。
男は黙ってラーメンマンのコスプレである。
獣の指輪は見えないが、カルティエのペアリング
獣が献上したカルティエのネックレス
短期間でかなりお金を使ったが逃げられた(笑)
彼女が金目当てではなかった事は確かである。
相手の想いを波動で感じるくらいの能力は備わっている。
また、金が目当てなら獣から離れなかっただろう。
一方、ピーチや離叉は、今まで通り好意的に接してくれた。
離叉
魔女は当然の如く全く変わらなかった。
魔女と格闘
彼女達やメンマは、獣の酒癖が悪いところを引っくるめて理解してくれていた。
酒癖が悪いといっても、昔のように暴れる系の酒乱ではなく、
ただ単に潰れるまで飲むというだけである。
むしろ、そういう状況が何度繰り返されようとも、
その時の対応で人の優しさや愛の深さ、忠誠心が測れる。
思えば、昔のTAKAがそうだった。
毎晩のように道端で潰れて、世話が焼けて面倒臭かったが、
獣は1年間もの間、TAKAを見捨てる事なく見守った。
いずれにしても、獣と対等に飲める酒豪は、
過去にTAKAと一部のオーストラリア人しかいなかった。
居酒屋で隣り合わせた坊主
だから、獣は家のすぐ近所で飲んでも、
家まで辿り着けずに道端で寝ている事も多かった。
昼に外で目覚めて、顔や髪が寝ゲロでカピカピになっているのは恥ずかしかった。
酒を大量に飲むのは、別に精神的に逃避したい訳ではないが、
酔っている時の感覚が好きで飲み続けていると、
麻薬と同じでアルコールなしでは居られなくなるのである。
ある意味、現実逃避と言えるかも知れないが、
要は「アルコール中毒」という病気である。
それを理解できずに怒られても、意志の力ではどうにもならない。
獣は中学生から飲酒していたが、高1から過剰飲酒するようになった。
キッカケはバンドの打ち上げの一気飲みだったが、
普段から友人と飲み比べで潰れるまで飲むのが習慣になった。
モンゴルマンに変身
オーストラリアでは酒豪の外人と飲み明かし、現実逃避としても酒に溺れた。
帰国後も「酒=生活=人生」だったので、それが当たり前になっていた。
しかし、この頃のアル中はもっと酷かった。
獣は完全にフリーだったので、好きなだけ飲む事が出来た。
二日酔いで気持ち悪くても、迎え酒で1日が始まった。
獣は楽しい時間を求めて酒を飲んでいたのだが、
それと共に脳が覚醒するタイプの人間だったので、
アル中の期間も経験する必要があったのだと思う。
聖書を読めば、ノアもダビデもイエスも大酒飲みだった。
しかし、酒と女に溺れていると言っても過言ではない状態は、
聖者と呼ばれる人たちとはかなりかけ離れている。
ところが、前述の『ハンドルを手放せ』の中には、
酒飲みの女好きで、寝ているだけで神になった仙人の話が登場する。
日月神示によると、神界にも仙人的存在(神仙)は居るが、
基本的に仙人は幽界に属するという。
では、酒飲みで女好きの仙人は幽界に属するのだろうか。
それが、そう単純ではないのだ。
まず、日月神示では「仙人には戒律があるから幽界に属する」
と定義されているが、先の仙人は戒律破壊タイプである。
しかも、指導症候群マスターのいるビヨンド35を超えた6次元的な神仙なのだ。
中国人の髪型、ヒゲの長さ、不食、房中術、アル中、瞑想など……
当時の獣には本当に仙人のマスターが憑いていたのかも知れない。
そして獣は次々とキャバクラの新規開拓をしたが、ピーチ以上の女はいなかった。
とりあえず、この髪型の頃はキャバクラでも全然モテなかった(笑)
唯一、メンマだけが絶賛してくれていた。
メンマは、中国系の顔をしているだけの事はある(笑)
獣とメンマと隊長の3人で歩くと、誰も近寄らなかった(笑)
いつも、しつこく声を掛けてくる中国人の立ちんぼにも声を掛けられなかった(笑)
獣は修行の一環として、ヨガの体操と呼吸法も導入した。
その為、インド系のファッションもしていた。
この服には、梵語で神々の名前が書かれている。
文字からは、その字義のエネルギーが出ている事をご存知だろうか?
それ故、神々の名前が書かれた服を着るという事は、
その神々のエネルギーを浴びる事になるのである。
首に掛けている数珠は百八連になっており、1つ1つに呪文が書かれている。
そして、バランス感覚の養成とインナー・マッスルの強化の為に、
バランスボールも使用するようになった。
このバランスボールは寝る時にも使用し、足を乗せて寝ていた。
丁度、椅子に座った時のように膝を90度曲げた状態で寝るのである。
そうする事で脚の位置が固定され、楽に寝れる事を発見したのである。
後に、この脚を90度曲げて寝るスタイルは、
カイロプラクティックの萩原秀紀氏が薦めている寝方である事を知った。
http://www.kaikai21.co.jp/hagi-kairo/F-hagi-top.htm
萩原氏は、折り畳んだ布団に脚を乗せるように教えているが、
バランスボールが最もシックリくる。
但し、冬は掛け布団に隙間が出来て寒いので、
獣は体操座りのように膝を曲げて寝ている。
意識していれば、やがて無意識の習慣となり、睡眠中の殆どの時間、
このスタイルをキープ出来て、起きた時もこのスタイルをキープしている。
膝を立てる睡眠ポーズは、胎児の姿にも少し似ている。
サイババはマントラを唱える事を勧めている。
マントラとは、サンスクリット語の神々を讃える祭詞で、
カルマの解消や生命力の活性化などの功徳があるという。
もちろん、獣も数種類の真言(マントラ)を唱えており、
孫さんの「真言によるヒーリング方法」も修練していた。
ちなみに、高野山の僧侶I氏は、宗教に関してもビジネスに関しても、
獣の事を「師匠」と言って敬っており、毎年必ず年賀状が届く。
http://jinja-bukkaku.seesaa.net/article/136189267.html
獣がゴシックメタルでかなり好きなバンド「IN THIS MOMENT」