そこは誰もが夢見た理想郷。
人類が待ち望んだ絶対の平和。
―――でも何か、おかしくない??
あらすじ * 登場人物 * DL
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むかし、むかし。 事実がおとぎ話になるくらい、昔の話。 まだ誰も立ち入ることなんて出来なかった冷たい冷たい北端の海に、 いきなり宇宙人が、勢いよく、ズドーンと落ちてきて、 最先端技術を用いて、何か自分たちが住めるように手作りで島を作っちゃった。 それが、この島の始まり。 …らしい。 そんなお話が、 本当にただのおとぎ話になっちゃった――― 現代、特別自治区カラ・レプン・モシリ。 通称・樺漣諸島の学業地区、入須中学校の こちらは2学年、わ組。 物語は、そのクラスに たった一人の少年が転入してきたことで ゆっくりと、動き出します。 雨が上がっていくように、ゆっくりと。 |
2年わ組の生徒 光葉芽 幸 (みつはのめ こう)
6月の中旬という超中途半端な時期に、本土より樺漣諸島へ引っ越すことになった少年。
このお話の主人公。
勝気でケンカ早く口が悪いが、目上の人を敬い弱いものは守ろうとする。
向上心が高く、努力を苦痛に思わない。
また根っからの現実主義で、自分が変だと思ったことには片っ端からツッコミを入れていく。
基礎体力以外の全てが一般生徒の平均以下で、
短距離走は誰よりも早く走れるが、ハードル走は誰よりも遅くなるという変なタイプ。
父親と二人暮らしで、家計のアレコレは幸が担当しているため、貧乏性の守銭奴。
3年間着れるもんなのに勿体無いと、前の学校の制服で登校している。金山彦 ツバサ (かなやまひこ −)
幸が転入した入須中学2年わ組の副委員長。
幸と隣の席・同じ班で、一番最初に友達になる。
自堕落な天才で、やろうとすれば全てのことを誰より優秀にこなすことが出来るのに、やらない。
幸とは逆に努力を嫌い、諦めが肝心と思ってるタイプ。
最近は少し考え方を改め、幸のマネをしてたまに頑張ってみたりしている。
常に眠そうで、間延びした喋り方をする。
抱えている変なニワトリは巨大な枕で、どこでも寝れるようにいつも持ち歩いているが、
結局教室(主に授業中)しか使ってない。羽嶋 飛乃介 (はしま ひのすけ)
幸の後ろの席、同じ班。恐らく2年わ組一番の問題児。
ほとんどの授業に参加せず、いつも屋上でサボってる。
誰にでも敬語で話すが変な敬語で、バカにしてるとしか思われない。
よく人を小バカにした発言や無駄な一言を口にする。
カッとなったり行き詰ると、殴ったり首を絞めたりしてしまう困ったクセがある。
副担任である来智と、特別仲が悪い。九々千 唯恋 (くくのち いこい)
クラス内で一番チビだが、リアクションはクラス内で一番デカい、わ組きってのいじられキャラ。
沸点が低く、どんな些細なことにも本気で反論してくるため、よくからかわれている。
しかし逆に誰からも好かれるタイプで、また彼自身も何を言われてもその相手を嫌うことはない。
猪突猛進、向こう見ずで、よくしなくても良いケガを負う。
双子の兄である恵恋のことが大好き。九々千 恵恋 (くくのち えれん)
唯恋の双子の兄で、外見的特長はまそっくり。
しかし性格は真反対で、根っからのイタズラっ子で周りを困らすのが大好き。
あまり人に懐かず、単独行動を好み、基本冷静で頭は良い方。
双子の弟である唯恋を多少ウザく思ってはいるが、兄弟仲は良い方。
椎堂 修史 (しいどう しゅうし)
冷静沈着で少し毒舌。他人を拒絶する性格だが、根は優しい。
基本的に礼儀正しい立ち回りをしているが、
気を許した相手や気に入った相手には意地悪く接するタイプ。
現在その矛先は唯恋に向けられている。
小学生の頃にあったあることが原因で、他人を必要以上に拒絶し
カン太郎以外には、誰に対しても敬語を使う。山田 カン太郎 (やまだ −たろう)
唯恋や修史とよく行動を共にしていて、2人のケンカに巻き込まれたり、
唯恋の無茶を庇って自分が怪我したりと、
傍若無人、自己中心的な恵恋に振り回されたりと、結構な苦労人。
性格は落ち着いていて、そんな毎日ですら「やれやれ…。」ですましている。
体が丈夫で自分のことには無頓着。
中途半端にカタカナと漢字が混ざっている自分の名前をコンプレックスと思ってる。防人 大輝 (さきもり たいき)
わ組では数少ない本土出身者。
関西弁で話し、逆手で行う王道ツッコミが得意だが、大阪出身ではないらしい。
サバサバした性格をしているが面倒見が良く、
雅典の何とも言えないギャグも一々拾ってあげている。
実は運動神経がかなり良い。案外常識的で、成績もわ組では上位の方。
迦具土 雅典 (かぐつち あてね)
根暗で口下手だがお笑い好き。他人を笑わせることを好むが、
使うギャグが万人受けしないものが多いため、あまり笑って貰えない。
言葉の後に2文字程度の合いの手を自分で入れてしまうのがクセ、らしい。
マニアックなネタを会話に持ち出す。赤日 好 (あかひ このみ)
天真爛漫なド天然で、突飛な行動が目立つ。
また、その発言は幼馴染みの慶秋以外にはほぼ理解されていない。
植物をこよなく愛し、休み時間はほとんど学級花壇の世話をしている。
脳内にも花畑を持っているような少年で、相当なのんびりや。
焦ったり驚いたりすることはない。
また舌足らずで、ほとんどの単語を漢字に変換出来てない独特の喋り方をする。
憲理が苦手。
水見鳥 慶秋 (みずみどり けいしゅう)
好の幼馴染みで、一緒に花の世話をしている少年。
心優しく、誰か(主に好)に喜ばれたり
誰か(主に好)に感謝されることを何より良しとするタイプ。
頭の機転が早く、わ組の中では中々の優等生だが、
明らかにおかしい好の言動に違和感を覚えていないあたり、彼自身も軽く天然。
争いや競争の雰囲気が苦手。小向日葵 登夢 (こひまわり とむ)
泣き虫で弱虫でとにかく内気。人見知りが激しく、クラスの誰とも仲良くなれて居ない。
常に抱えているクマのぬいぐるみはソゥヤ!さんという名前で、彼の唯一の友達、らしい。
彼の言動からするとソゥヤ!さんには両親が居て、
話したり動いたり出来るようなのだが、どこからどう見ても単なるぬいぐるみ。
奇行が多い。阿倍野 一星 (あべの いっせい)
樺漣諸島の独自機関である防衛庁陰陽局、局長の長男で陰陽師一族の跡取り。
由緒正しい家の生まれなのだが、その反動でとても口が悪い。しかし口調の割りに心は広い。
数百年に一度と言われるほどの才能の持ち主で、
ありとあらゆる術を既に完璧に扱うことが出来ている。
自分に類稀なる才能があることを自負していて、軽くナルシスト。
高笑い(大音量)するのがクセで、近所迷惑。
芦屋 佳樹 (あしや よしき)
代々陰陽師に使えている一族の子ども。
明るく無邪気、楽しいことが大好き。
一星の身の回りの世話をするという名目で入須中学校に入れられているが、
遊んでばかりで世話らしい世話は焼いていない。
育ちのせいか、羽根突きやカルタなど渋い遊びが好き。また、一人遊びが得意。櫻 宗明 (さくら むねあき)
一星の式神で、従順な僕。とにかく無表情で、さらに話すことが出来ないため、
何を考えているのかは一般人には計り知れない。
恐らく、根は優しい。
身長が高くガタイが良いが、運動神経は悪く反応も鈍い。
式神として全く役には立っていないが、一星は常に彼を従えている。
スワン・キーロフ
ロシアからの留学生。陽気な性格で、可愛いものが大好き。
それに伴い、可愛らしい人も大好き。
可愛い人からの頼まれごとは、どんな無理難題でも断れないという困ったさん。
彼にとっては幸や正人が可愛いらしい。
心優しく、全体に尽くすタイプ。
髪の毛は生まれ故郷の風習で伸ばして、決して切ってはいけない。羅 刀蓮 (ら とうは)
いつも微笑みを絶やさない中国人と日本人のハーフ。
優しい敬語で話し、物腰は柔らかいが、何故か考え方は攻撃的かつ荒廃的。
イラ立ちの対象をすぐに抹消したくなるらしい。
かつては中国に暮らしていたが、家庭の都合で日本に来た。
現在戸籍は日本にあるが、日本人嫌い。しかし日本の文化は好きらしい。
反抗期の真っ最中なのか、父親との親子喧嘩はすさまじく、
スワンに名物扱いされている。
日ノ本 正人 (ひのもと まさと)
とても大人しく、ほとんど自己主張をしない影の薄い少年。幸に中々名前を覚えてもらえない。
当たり障りのない発言や誰にも不快感を与えない反応ばかりをしていて、ほぼ無個性。
本が好きで、休み時間はほとんど図書館で蔵書整理をしている。
両親を幼い頃に無くしていて、現在は兄と二人暮し。黒須 世羽 (くろす よはね)
この世界の救世主を自負するおかしな少年。曰く、次期に神になる存在、らしい。
高圧的で全てのものを自分より目下に扱い、敬語を使うことはない。
怪しい薬を調合することが趣味で、自分が保健係であることを良いことに、
保健室の棚を奇妙な薬瓶でいっぱいにしている。
何故か常に女装をしているが、それは神に性別が無いかららしい。
本当は単なる趣味ではないかと幸に疑われている。
母方がイギリス人で、ハーフ。
案外体力があり、力持ち。
白砂 斗志彦 (しらす としひこ)
礼儀正しい透明人間。一応、2年わ組の生徒。
その姿は見えないが、身に着けている腕輪でその位置を把握することは出来る。
また意思は筆談により介することが出来る。
少し気弱で大人しい。
世羽にはその姿と声が認識できるらしく、学校生活は常に彼と共に過ごしている。埴安 〇壱六 (はにやす れーいちろー)
7月よりわ組に転入してきた生徒。ミナトの護衛兵で、14歳ながら軍人さん。
その若さで王族の護衛を任されるほど、高い素質を持っているが
本人はとても気弱で、自分の実力に自信はない。
ミナトのことが大好きで、学校生活より護衛任務を優先させている。2年わ組の先生 ミナト・カント・カムイ
2年わ組の担任。特別自治区とされている樺漣諸島の王子様で、正当な王位継承者。
なぜ現在教師をしているのか、細かい理由は不明。
お気楽で前向き、少しバカ。とにかくポジティブで、落ち込んでも数秒後には元に戻る。
体育や美術系全般など、実技教科は天才的で
わ組のそれらの授業は全てミナトが担当している。
ただし家庭科だけは別で、現在わ組は家庭科の授業が行われていない。
ちなみに、つまり、宇宙人の子孫。菊池 来智 (きくち らいち)
2年わ組の副担任だが、14歳で幸たちとは同い年。
早熟型の天才児で、向こうの学校で飛び級し、
大学を卒業して、樺漣諸島で教員免許を取得した。
教師なのに何故か制服を着ていて、その上に白衣を羽織って授業を行っている。
さすがの天才で中学生程度の勉強なら全教科完璧に理解しているので
、2年わ組でミナトが担当していない全ての授業を受け持っている。
冷めた性格で言葉遣いは汚い。
つっけんどんな面倒臭がり屋だが、たまに面倒見が良いときもある。
暴走しがちなミナトの歯止め役になることが多い。2年あ組 一ノ瀬 憲理 (いちのせ けんり)
2年わ組とは対極の位置に属する、2年あ組の委員長。
歳の割りに老けた外見をしている。織田 軍侍 (おだ ぐんじ)
喧嘩っ早いあ組の生徒。
わ組を毛嫌いしていて、本館に立ち入ることすら許さない。左京 文歌 (さきょう ぶんか)
元気いっぱい楽しいことが大好きなあ組の生徒。
実はツバサ、憲理に次いで頭が良いが、本人にそれがスゴイと言う自覚がない。
世界をメガネ中心で考える傾向がある。右 明 (う みん)
世渡り上手な和服美人。あ組の生徒。
いつも飄々としていて、周りに適当に合わせて物事を発言するため
何を考えているのかは計り知れない。
いつもは文歌と一緒に行動をしている。でも軍侍のバックを狙っている。大地 ヒナタ (だいち −)
2年あ組の担任。入須中学では珍しい女の人。
担当教科は家庭科。2年き組 月部 照 (つきべ てる)
き組の委員長。
品行方正な優等生で大人しく、平穏を好む。
羅紗 きち (らしゃ きち)
いつも照の背後に隠れている挙動不審なき組の生徒。
重度な身体醜形障害。