浅間山ろくの上空に現れたUFOのようなレンズ雲=17日、御代田町(依田政俊さん撮影) |
佐久市や小諸市、北佐久郡御代田町などで17日夕、「レンズ雲」が観測された。長野地方気象台によると、山にぶつかった気流によって発生する珍しい現象。よく晴れた浅間山の東の空に最大で同時に四つほど浮かび、カメラを向けた人も多かったようだ。
御代田町の写真店に勤務する依田政俊さん(38)は帰宅途中だった午後4時すぎに気付き、町内の農道から撮影した。「こんな雲があるのかと、驚いた」と依田さん。友人などからも「面白い形の雲がある」と電話やメールが来た。雲は30分ほどで徐々に形が崩れていったという。
同気象台によると、この日のレンズ雲は上空2000〜2500メートルで発生。「東に向かう気流が浅間山にぶつかって波を打ち、複数のレンズ状の雲をつくったのではないか」と話している。