マイコミジャーナル

知りたい!を刺激する総合専門サイト


  1. パソコン

  2. 特集
  3. 〜インストールから設定・活用まで〜 すべてが分かるWindows XP大百科

【特集】

〜インストールから設定・活用まで〜 すべてが分かるWindows XP大百科

74 システムのプロパティ(4)

2001/11/15

Cactus (阿久津良和 & 山崎剛)

○システムのプロパティ(4)

(画面21−19)<詳細設定>タブ

<詳細設定>タブ(画面21−19)ではメモリの使用方法などの設定を行なえる。「プロセッサのスケジュール」セクションで「プログラム」を選ぶと、バックグラウンドのプログラムよりも前面のプログラムに対してプロセッサのリソースが多く与えられ、「バックグラウンドサービス」を選ぶとすべてのプログラムが同量のプロセッサリソースを受け取る。「メモリ使用量」セクションで「プログラム」を選ぶと、プログラムの実行が速くなり、システムキャッシュサイズはWindows XPの既定サイズとなる。「システムキャッシュ」を選ぶと、システムキャッシュが優先されるので、サーバーとしてパソコンを使用する場合などに有効だ。

(画面21−20)「仮想メモリ」ダイアログ

「仮想メモリ」セクションで<変更>ボタンをクリックすると「仮想メモリ」ダイアログが表示され(画面21−20)、ページングファイルサイズを変更できる。「選択したドライブのページングファイル」セクションの「カスタムサイズ」を選択すると、「初期サイズ」「最大サイズ」を設定可能で、「システム管理」サイズを選択すると、仮想メモリのサイズをWindows XPが自動設定する。もし、1GB以上のメモリを搭載しているパソコンなら「ページングファイルなし」を選んで仮想メモリを無効にするのもひとつの手だ。設定を変更した場合は右の<設定>ボタンをクリックして設定を有効にしよう。

<詳細設定>タブの「ユーザープロファイル」セクションで<設定>ボタンをクリックすると、「ユーザープロファイル」ダイアログが表示される(画面21−21)。ここでユーザープロファイルを選択して<種類の変更>ボタンをクリックすると、「プロファイルの種類の変更」ダイアログが開き(画面21−22)、プロファイルをクライアントマシンに置くか、サーバー上に置くか設定できる。ちなみに、「ユーザーアカウント」のリンクをクリックすることで新しいアカウントを作成することも可能だ。

(画面21−21)「ユーザープロファイル」ダイアログ
(画面21−22)「プロファイルの種類の変更」ダイアログ

次は<詳細設定>タブの「起動と回復」セクションで<設定>ボタンをクリックすると開く「起動と回復」ダイアログ(画面21−23)。「起動システム」セクションの「既定のオペレーティングシステム」には、パソコンにインストールされたOSが表示され、「オペレーティングシステムの一覧を表示する時間」欄にチェックを入れると、複数のOSがある場合に起動時に一覧を表示する時間を右のボックスで設定できる。「必要なときに修復オプションを表示する時間」欄にチェックを入れると、修復オプションの表示時間を右のボックスで設定することができる。ここの<編集>ボタンをクリックすると「bootini」ファイルが開くが、下手に変更すると起動できなくなる場合があるので細心の注意を持って挑もう。

(画面21−23)「起動と回復」ダイアログ

「システムエラー」セクションで、「システムログにイベントを書き込む」欄にチェックを入れると、システムが予期しないときに停止した場合に、システムログに情報が書き込まれる。「管理者に警告を送信する」欄にチェックを入れると、システムが予期しないときに停止した場合、管理者に警告が送信される。「自動的に再起動する」にチェックを入れると、システムが予期しないときに停止した場合に再起動する。「デバッグ情報の書き込み」セクションでは、システムが突然停止したに書き込む情報の種類を指定する。メニュー項目の「最小メモリダンプ(64 KB)」はシステムが停止した原因を明らかにするときに役立つ最小限の情報を記録する。「カーネルメモリダンプ」は、カーネルメモリだけを記録。「完全メモリダンプ」は、システムが停止したときのシステムメモリの内容をすべて記録する。「最小ダンプディレクトリ」は、システムが突然停止したときに、システムメモリの内容を書き込むために使うログファイルの名前を入力する。ちなみにこれらのデバッグ情報は、開発者にとっては有益だが、エンドユーザーには直接関係ないので、「(なし)」にしておいた方がパフォーマンスアップに繋がるので覚えておくといいだろう。

(画面21−24)「環境変数」ダイアログ

<詳細設定>タブで<環境変数>ボタンをクリックすると「環境変数」ダイアログが開く(画面21−24)。ここで「○○のユーザー環境変数」(「○○」はユーザー名)セクションで、ユーザーの変数を選択して<編集>ボタンをクリックすれば変数名と変数値の変更が、<削除>ボタンをクリックすれば変数の削除ができる。<新規>ボタンをクリックして新規に変数を指定することも可能だ。「システム環境変数」セクションも同様に変更が可能だ。

<詳細設定>タブで<エラー報告>ボタンをクリックすると「エラー報告」ダイアログが開く(画面21−25)。「エラー報告を無効にする」を選ぶとエラー報告は作成されず、「重大なエラーが発生した場合は通知する」欄にチェックを入れておくと通知のみが実行される。「エラー報告を有効にする」を選ぶとエラー発生時にエラー報告が作成される。「Windowsオペレーティングシステム」欄にチェックを入れると、Windows XPのエラーの際に、「プログラム」欄にチェックを入れるとアプリケーションのエラーの際に、それぞれエラー報告が作成される。<プログラムの選択>ボタンをクリックすると「プログラムの選択」ダイアログが開く(画面21−26)。「すべてのプログラム」を選択しておくと、すべてのアプリケーションのエラーを報告する。「この一覧のすべてのプログラム」を選ぶと、下の一覧でチェックを入れたアプリケーションのエラーを報告する。「次のプログラムのエラーは報告しない」セクションにプログラムを登録すると、該当するエラーは報告されない。ここにプログラムを追加するには<追加>ボタンをクリックする。

(画面21−25)「エラー報告」ダイアログ
(画面21−26)「プログラムの選択」ダイアログ

スペシャル

  • Windows 7 大百科
  • パソコン/ビジネスPC メールマガジン創刊のお知らせ

特別企画


注目サイト