【パリ=古谷茂久】欧州の電力会社が自動車メーカーとの連携などを通じて「充電スタンド」など電気自動車のインフラ事業に相次いで参入する。フランス電力公社(EDF)やドイツのRWEはルノーと組み全土で充電スタンドを展開。デンマークの電力会社は家庭で接続した電気自動車の電池に風力発電から送電する仕組みを実用化する。自由化で競争が激化するなか、電気自動車関連事業を新たな収益の柱に育てる。
EDFは、2011年からパリなど仏の大都市で充電施設を整備する。一般消費者が電気自動車を不便なく利用できる水準までインフラを整えるのが目標。ルノーと協力し、充電スタンドと自動車との間で電気回線を通じて支払い情報などをやりとりする通信技術などを実用化する。(07:00)