オバマ大統領とのやりとりについて記者団に語る秋葉忠利・広島市長=21日、米ワシントン、望月洋嗣撮影
【ワシントン=望月洋嗣】広島市の秋葉忠利市長が21日午後(日本時間22日未明)、米国の主要都市の市長でつくる「全米市長会議」の代表団とともに、ホワイトハウスでオバマ米大統領と面会し、広島訪問を直接要請した。米国に原爆を投下された広島の現職市長が米大統領と面会したのは史上初めて。
秋葉市長によると、オバマ大統領と握手をした際に「広島市長です。いつか広島にいらして下さい」と呼びかけたところ、オバマ大統領は「行きたいです(I would like to come)」と応じたという。同日、広島訪問を要請する文書をホワイトハウスに提出したが、具体的な訪問時期などには触れなかったという。
秋葉市長は、昨年4月のプラハ演説で核兵器のない世界を目指すとうたったオバマ氏への支持を明言。核廃絶を願う多数派(マジョリティー)とオバマ氏の名前を合わせた「オバマジョリティー」という造語を提唱してきた。