■■■猪名部神社の上げ馬神事、大きく改善■■■
いままでのキャンペーン内容はこちら2004年4月3日・4日に行われた猪名部神社の上げ馬神事で、大きな改善がありました。
これも偏に、猪名部神社の関係者をはじめ多くの方々のご理解とご協力のお陰です!ありがとうございました。
昨年12月のシンポジウム以来、猪名部神社や東員町の関係者が真剣に取組んでこられた改善努力により、大きな成果が得られました。
1)馬を棒などで叩く、薬物を使う、崖下で止まった馬をロープで吊り上げるといった行為はみられませんでした。
2)崖に軽い傾斜がつけられ登りやすくなりました。
3)馬が大怪我するような事故や転倒、騎手の事故はありませんでした。
4)馬専門獣医師と装蹄師が配置されました。
5)主催者側の監視員10名が配置されました。
UMAKEN E-News(04/04/04)より
詳しくは馬の保護管理研究会ホームページをご覧下さい。■■■上げ馬神事から虐待をなくすキャンペーン■■■
※皆様のご協力のお陰で、12月6日のシンポジウム「馬と文化を考えよう」で見直しが合意されました。
ご協力ありがとうございました!
■上げ馬神事とは
三重県の多度大社と猪名部神社の例祭。各地区から選ばれた少年騎手6名が2日間にわたり計18頭の馬に乗り、約100メートルの直線馬場の先にある絶壁をこえ、その成否で作況や景気を占うとされます。
別名を「上げ坂」といい、古くは絶壁はなく坂を駆け上がっていたとの考察もあります。
歴史が古く珍しい行事であることから近年、三重県が無形文化財に指定しました。
■なぜ改善が必要なのか?
理由その1 馬の虐待
近年の「上げ馬」観光名物となり、「人馬一体で絶壁に挑む」「勇壮な祭」というキャッチフレーズで観客を集めます。しかしそれを演出するため、「動物愛護管理法」に違反する馬の虐待が本番前から行われます。
*みみず腫れがつくまで棒で殴り、脅かす
馬が逃げられないよう押さえつけ、硬い棒で尻や股をめった打ちにする、典型的な暴力による虐待。主催者は禁止していますが、監視がなされません。馬の目の前で笹竹をふるい極度の恐怖を与える行為もみられます。
*興奮・刺激性の薬物でドーピングする
1996年、興奮剤注射によるドーピングが発覚、中止の申し合わせがされましたが、今も一部で使用が疑われます。ホウタンと呼ぶ刺激性の赤い調合薬も鼻腔や口腔、陰茎に塗られます。アルコールを無理やり飲ませることもあります。薬物で馬の能力を操作する「ドーピング」は馬保護の観点から許されず競馬や馬術では厳禁で、一部の薬物は所持することも違法です。
*「ぶっつけ本番」で危険な障害物に追い立て、致命傷を負わせる
上げ馬の坂は勾配約30度、壁の高さは約2m。当日、中央を凹ませ高さ1.5〜1.6mにします。数年前より低くなったとはいえ以前として常軌を逸した構造です。ぶつかれば重傷を負う障害に馬を向けることは馬術でも競馬でも行いません。「固定障害」の高さはトップクラスでも1.2mで、これ以上は落下するバーか柔らかい生垣等で作ります。未訓練の馬にはどんな障害も危険ですが、「上げ馬」の馬は何の訓練も受けず、ドーピングと暴力で文字通りの「ぶっつけ本番」で崖に追い立てられます。結果、多くが壁に激突あるいは転倒し、致命傷を負う馬が例年出ます。
*失敗した馬をロープで吊り上げる
猪名部では「上げ馬」を成功させるため、崖下で止まった馬にロープをかけて吊り上げます。丸太同然に扱われる馬は恐怖と苦痛でもがき、後ろ向きに転倒することも。主催者は禁止していますがなくなりません。
*致命傷を負った馬をクレーンで吊り上げ搬出
重傷で立てない馬に安楽死処置も鎮痛処置もとらず、生きたままクレーンで車で搬出。吊り上げる途中で落下することもあります。
理由その2 人への危険
馬は恐怖にあうと全力で走って逃走する動物です。近年の上げ馬で使うサラブレッドは特にその傾向が強く、取扱に注意を必要とします。ところが上げ馬では、様々な虐待行為により馬がいたるところでパニックを起こし、やみくもに突っ走ったり、虐待者から逃れようとして暴れます。その結果、未経験な騎手の落馬事故はもちろん、恐慌状態の馬に蹴られ、踏まれ、突っ込まれ、引きずられて毎年重傷者が救急車で運ばれます。痛ましい死亡事故も起こっています。このままでは今後もっと多くの人命が危険にさらされるのは必至。観客には子どもやおとしよりもいます。「動物愛護管理法」に則して馬を適正に取り扱い、人の生命・身体への危害を防ぐことが急務です。■改善の目標は?
・ドーピング、暴力の禁止。 ・崖は1.2m以下。坂の傾斜もゆるやかにし、踏み切り地点も安全なつくりに修繕。 ・専門獣医師による馬体検査を行い、健康に問題のある馬は使わない。 ・訓練をつんだ馬と騎手で行い、未訓練の引退競走馬は使わない。 |
上げ馬神事から虐待をなくすキャンペーンにご協力下さい!
1キャンペーン賛同団体・賛同人になってください
賛同団体・賛同人リストへのご連名をお願いします。
2「上げ馬神事から虐待をなくすキャンペーン」を広めてください
来年の現地視察にもぜひご参加下さい。
3要望書を送ってください
三重県・三重県警・教育委員会・多度大社・猪名部神社宛に要望書を送る運動をおこなっております。
くわしくは馬の保護管理研究会をご覧下さい。
よろしくお願いいたします!