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(1/21)中国GDP、2ケタ成長回復 09年10〜12月は10.7%増

 【北京=高橋哲史】中国国家統計局は21日、2009年10〜12月期の国内総生産(GDP)が実質で前年同期に比べ10.7%増えたと発表した。四半期の速報ベースで2けた成長になるのは08年4〜6月期以来、6四半期ぶり。09年通年のGDP伸び率は前年比8.7%で、政府が目標に掲げてきた8%成長を達成した。世界に先駆けて金融危機から抜け出した中国経済は回復傾向を一段と強め、名目GDPの規模は日本に迫っている。

 09年の名目GDPは33兆5353億元(直近の為替レートで約448兆円)だった。08年前半まで2けた成長を続けた中国経済は、金融危機の影響で同年秋から急減速。09年1〜3月期のGDP伸び率は、四半期ベースの統計をさかのぼれる1992年以降で最低の6.1%(速報値)まで落ち込んだが、その後V字型の回復軌道をたどっている姿が鮮明になった。中国人民銀行(中央銀行)など金融当局が金融政策を引き締め方向に修正する動きが強まるとの観測も浮上している。

 景気回復の原動力になったのは、中国政府が08年11月に打ち出した総投資額4兆元の景気刺激策。

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