衆院予算委員会で2009年度2次補正予算案の質疑が21日に始まり、自民党の最初の質問者として谷垣禎一総裁が立った。今国会初の鳩山由紀夫首相との「党首対決」で、谷垣氏は首相が母親から受けた偽装献金事件や、小沢一郎民主党幹事長をめぐる土地取引事件を追及した。
谷垣氏は冒頭、「総理、幹事長の周辺で起訴や逮捕が相次いでいるのは異様な事態で遺憾だ」と指摘。首相が野党当時に「秘書の行為は政治家の責任」と語ったことについて、「いまどう考えるか」とただした。
首相は「確かにそのようなことを申した。ただ、(偽装献金で)私腹を肥やしてはいない。国民から政権交代でいままでの政治を変えろと大きな力をお与えいただいた」と主張。母親からの資金提供を知らなかったとする自身の発言が仮にうそだった場合は「(議員)バッジをつけている資格はない」と述べ、議員辞職する考えを示した。起訴された元秘書らへの監督責任については「100%果たしたとは言えない」と語った。
首相は民主党の松原仁氏の質問には、自身や小沢氏の問題を念頭に「国民に疑いをかけられるのは大変遺憾だ。ご心配、ご迷惑をかけたことをおわびしたい」と陳謝した。