2010年1月21日 22時0分更新
東京に本社がある出版社の社員らがにせの同和団体などを名のって岡山県の会社などに電話をかけ脅し文句を述べるなどして書籍を購入させたとして警察は恐喝などの疑いで8人を逮捕し関係先を捜索しました。
この出版社と団体の口座には、書籍代として3年間に30億円にのぼる入金があるということで、警察は実態の解明を進めることにしています。
逮捕されたのは、東京・北区に本社がある出版社「エス・ビー・ビー」の関西支社長で元岡山営業所長の小鷹幾也容疑者(62)と社員らあわせて8人です。
岡山県警察本部の調べによりますと、8人は、去年2月から去年8月にかけて、東京に本部を置くにせの同和団体や右翼団体を名のって岡山県や広島県の6つの会社に電話をかけ脅し文句を述べるなどして1冊5万円から6万円で書籍を購入させた恐喝などの疑いが持たれています。
小鷹容疑者らはいったん購入を断られても「買わないなら直接伺う」などと述べて執ように購入を迫っていたということです。
出版社と団体の口座には、ここ3年間で書籍代として全国からあわせておよそ30億円の入金があるということで、警察は、実態の解明を進めることにしています。