岡山放送局

2010年1月21日 22時0分更新

岡山市で魚が大量死


21日朝、岡山市中区の用水路で国の天然記念物に指定されている淡水魚のアユモドキ2匹を含む大量の魚が死んでいるのが見つかり岡山市で原因を調べています。

21日朝、8時半頃、岡山市中区の農業用水路で魚が大量に死んでいるとの通報が岡山市役所に寄せられました。

市が調べたところ、用水路の長さ250メートルにわたって、オイカワやカマツカなどコイの仲間を中心に数百匹の魚が死んでいるのが確認されました。

このなかには国の天然記念物に指定され、絶滅が心配されているアユモドキも2匹死んでいるのが見つかりました。

用水路を管理する岡山市では、水質検査を行って魚が死んだ原因を調べることにしています。

21日は、アユモドキの保護活動を行っている岡山淡水魚研究会のメンバーも現場にかけつけ、状況を確認していましたが、水位の低下で水中の酸素が不足したことや、水路の工事にともなう水質の悪化が原因ではないかと話していました。

この地域では貴重なアユモドキが生息する環境が残されていますが、おととし5月にも水位の低下で46匹が死亡しています。

岡山淡水魚研究会の加藤廣士さんは、「この用水路は、岡山県内の全ての種類の魚が集まっていると言ってもいいほど自然が豊かで、市民が保護活動を行っているだけに残念です。」と話していました。