最近(近年?)、ネット上で、イギリスのオックスフォード大学・ボドレアン図書館(Bodleian Library, Oxford University)から、1989年に、SGI会長に寄せられた「終身名誉館友(Honourable Friend for life)」という 称号について、さもしい論難がなされているようです。それは、「この称号は、年会費500ポンドを支払えば、誰でもなれる」というもの。
で、そうした論難をふっかけるアンチさんが「これが証拠だあ〜っ!」と出しておられるのは、ボドレアン図書館関係の次のページ――(click)。はいはい、確かに、そのページには 'Life Friend' の項目に '£500' として 'The benefits of an Honourable Friend for life(終身名誉館友の特典)' などと記載されていますね。分かりますよ。また、それに加えて、次のページも出しておられる場合もあります――(click)。これはアプリケーション・フォームであり、'Life Friend £500 as one payment' の箇所にチェック欄があります。はい、はっきりと見て取ることができますよ♪ 私ふうふうも、希望するなら、「終身名誉館友」になれるかもしれませんね。
・・・んで、それで?
――どうやら、このふたつほどが、該当する論難の証拠としてアンチさんが呈示することができる限界の模様です。やれやれ(憐)。
では、以下、この論難について、3分ならぬ1分クッキング(お料理)をしておいて差し上げましょうね。
先ずは、こちら(click)のページをご覧くださいな。はっきりとオックスフォード大学・ボドレアン図書館の公式サイト内のページです(URLに 'www.bodley.ox.ac.uk' と示されてるでしょ?)――ついでにキャッシュも取っておきましょうね(click)。で、ここに、次の文言が記載されています:
'The President of Soka Gakkai International, Mr Daisaku Ikeda visited the Bodleian in 1989 and was honoured by Bodley's Librarian for his services to the Library.'
いわく「創価学会インタナショナルの会長、池田大作氏は1989年にボドレアンを訪れ、当図書館に対する貢献ゆえに、ボドレーの図書館から顕彰された」と記されています。当時にせよ現在にせよ、ボドレアン図書館に、顕彰の意向を表示する術(すべ)ないしは形として「終身名誉館友」贈呈の他にあり得なかったとしても、それは、当該の図書館側のこと。要は、事実の上で顕彰がなされたか否かがポイント。で、公式ウエブサイトには、明瞭に「顕彰された(was honoured)」の一句が光っているという次第♪ このあたり、何か文句あります、アンチさんたち? (てか、理解できるかな〜:笑)
ついでに言えば、アンチさんたちから次に出されると想定される論難は、この文言の前に見られる次の一節に関係するもの(ま〜ったく、アンチさんたちって「これがだめなら、これはどうだっ!?」と、「だめになったもの」についてお詫びする訳でもなく、次々と出したがるんだから:めっ!):
'The largest donations of works in Japanese came from the Soka Gakkai International (a worldwide organisation of lay Buddhists). In succession to an earlier gift of 987 volumes made in 1979, in the period under review two further substantial donations were received: 2,300 volumes in 1988 and 6,700 volumes in 1989. In every case the selection of items for inclusion was made by the Departmental specialist.'
当時までに、SGによって、ボドレアン図書館に総計9,987冊の図書が贈呈されたことが、図書館側として、SGが 'a world wide organisation of lay Buddhists' すなわち世界規模の在家仏教団体として認識された上で、記載されています。私としては、これを読んだアンチさんにすれば、「顕彰という見返りを期待しての贈呈だあっ!」と言いたいところではないかな〜、と思ったり。でもね、ひとつには、そう言いたいなら、「500ポンドで誰でも終身名誉館友に」とかなんとかのぶざまでかっこわるい論難をふっかける前に言っててくださいね(もしかして、あわれにも、そこまでネット調査できてなかった?:笑)。そして、ふたつには、SGは、人道の団体として、しばしば自然災害の被災地に義捐金を供出していますが、同時に、世界レベルの文化・教育の団体でもあります。図書の贈呈は、昭和30年代から日本の小中学校に向けて開始しています。で、関連する論難がなされるならば、「いまさら何を」って感じです――もしも文化・平和・教育・人道におよそ関わりのない営利企業への献金なんかがあったら、言ってくださいね(笑)♪
で、ことのついでです。上記のSGI会長が1989年に顕彰された翌年の1990年の出来事についても、記しておきましょうね。この年、東京富士美術館で「イギリス・オックスフォード大学:ボドレアン図書館重宝展」が開催されました。これについても、ちゃあ〜んとボドレアン図書館の公式サイトに記録されています。次のところです――(click)。これもキャッシュを取っておきましょう――(click)。
ここに、次の文言が見られます:
'In 1990 an exhibition of one hundred items from the Library's manuscript and printed collections was mounted at the Fuji Art Museum in Tokyo, in association with the Soka Gakkai International.'
すなわち、該当の年に、(図書館側として)創価学会インタナショナルと共同して、東京の富士美術館にボドレアン図書館所収の文献(手稿・刊行物の双方)100点が展示された、と明示されています。
で、この時の展示の図録が、なぜか私の手元にありまして、その中で、当時、ボドレアン図書館館長であったデイヴィッド・ヴェイジー(David Vaisey)氏(SGI会長を顕彰したその人です)が「序文」を記しておられまして、そこに、次の一節が見られます:
'By far the the most important is the Bodleian's copy of Magna Carta (no.30) as reissued in 1217, a mere two years after the sealing of the original at Runnymede. This is the first time this document - fundamental to the study of the constitutional history of the West - has been seen outside England.'
日本語訳は、次の通り――「この中で最も重要なものはボドリーアン図書館蔵のマグナカルタ(展示書no.30)でありましょう。これは原文書がラニーミードで調印されたそのわずか二年後の1217年に再発布されました。この西欧の立憲制度史研究に必須の重要文書は今回、国外で初公開されるものであります」。
やや敷衍しすぎかもしれませんが、図録の該当箇所には、東京富士美術館で展示された、そうしたマグナカルタについて、次の説明がなされています:
''MAGNA CARTA' 1215, reissued 1217 / In defining the limits of royal power, the great charter of 1215 between King John and his Barons came to represent a statement of fundamental civil rights. This original reissue of 1217, as revised by the Council of Henry III, John's infant son, was the copy sent for safe-keeping to St. Peter's Abbey, Gloucester.'
――――――――――
「マグナカルタ(大憲章)1215年、再発布1217年 / 1215年国王ジョンと貴族達の間に取り交わされた大憲章は、国王の権力乱用を制限し、基本的な人民の権利を主張表明するものであった。展示文書は1217年に再発行されたもの。ジョンの幼い息子ヘンリー3世の枢密院によって改訂され、グロスターの聖ペテロ寺院に保存のため送られた文書である。」
さてさて、アンチSGさんたち、「マグナカルタ」って分かります? 2004年にアメリカの「独立宣言書」を扱った「ナショナル・トレジャー」って映画(ここなんか参照:click)がありましたけれど、私見では、「マグナカルタ」は、「国家的財宝」と言うよりも「ヨーロッパ的財宝」あるいは「世界的財宝」と呼べるものと、思います。それが、SGIを介在して、ボドレアン図書館によって、民間の美術館に貸与されたという事実に思いを馳せましょうね。で、この段階で、「『終身名誉館友』が年会費を出せば云々」とか「顕彰を目的として多数の書籍贈呈を云々」とかの論難は、ぶっこわれてしまう次第です。――って言っても、所詮、皮相的な論難づくりにあくせくしておられるアンチさんには、やっぱ、分かんないかなあ〜〜(悲)。
まあ、私としては、以上、いつもながら、親切に、アンチさんに、教えて差し上げた次第でした――理解可能かどうかは別としてね(笑)。
ちゃんちゃん♪
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