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【社会】

続投賛否民主大揺れ  『小沢さん説明を』

2010年1月16日 夕刊

民主党の地方代議員会議に臨む小沢幹事長(中央)=16日午前10時55分ごろ、東京・永田町の全国町村会館で

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 全国に衝撃が走った小沢一郎民主党幹事長元秘書らの逮捕から一夜明けた十六日の民主党大会。幹事長職にとどまる意向の小沢氏は、時に余裕の笑みを浮かべながら姿を見せた。続投を支持する強気の党幹部らとは対照的に、地方議員の間では有権者の怒りや反発に不安が広がった。「小沢さんは説明すべきだ」。だんまりを決め込んだままの“実力者”に、説明を求める声も強まった。 

 東京・永田町の全国町村会館ホールで、党大会の本会議に先立って開かれた地方代議員会議。小沢氏は開会予定の午前十時四十五分から七分遅れて会場入り。約百人の地方代議員を前にぎこちない笑顔を浮かべて一礼し、言葉を発することなく着席。すぐに司会者が報道陣の退席を指示したため、百人近い記者の間から「小沢幹事長の説明はないのか」の声が出て、会場は騒然となった。

 会議終了後、ホールから出てきた埼玉県連副代表の新井貞夫さんは「小沢さんは普通のあいさつだった。迷惑をかけたとは話したが、進退についての話はなかった。党大会で決意とおわびを言うと言っていた」と語った。

 滋賀県連幹事長の朝倉克己さんは「小沢幹事長からは今回の騒ぎについて迷惑をかけたとのおわびはあった。検察のやり方には不満そうだった」。続投表明について「当然だ。辞めることはない」と話した。

 福井県連の加藤貞信副幹事長は会議前、「参院選が絶体絶命のところに来ている。小沢さんは説明をした方がいいのではないか」と注文。北信越地方の県連幹部は「小沢さんは責任を取って辞めるべきだ。検察の聴取に応じず囲碁をやっていた。地元の有権者からも『きちんと説明すべきだ』との声が上がっている」と辞任を求めた。

 午後一時から千代田区の日比谷公会堂で始まった民主党大会。午後零時半ごろから党国会議員らが続々と会場入りした。

 足早に立ち去る議員が多い中、喜納昌吉参院議員は「続投については当然。小沢さんに頑張ってもらわないといけない」とコメント。他の議員は「(石川氏の逮捕は)検察が法と証拠に基づいて捜査しているはず。われわれは国民が納得できるように努めていきたい」「気を引き締めて頑張りたい」と言葉少なに語った。

 

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