スポニチ大阪

サブカテゴリー

ジャルジャル「ドッキリちゃうの!?」井筒映画主演!

 映画「パッチギ!」の井筒和幸監督(57)の新作が「ヒーローショー」に決まった。お笑い芸人を目指すフリーターと元自衛官の男が、陰惨な犯罪に巻き込まれていく物語。主演には、吉本興業所属で人気急上昇中のお笑いコンビ「ジャルジャル」を抜テキした。

 井筒監督は、81年の「ガキ帝国」で紳助・竜助、96年の「岸和田少年愚連隊」でナインティナインと、吉本所属の若手コンビを起用。一気に全国区に押し上げた実績がある。「ジャルジャル」の福徳秀介(26)、後藤淳平(25)は大先輩に続く抜テキに「撮影が終わったいまでも、まだ“ドッキリ”だと思っている」と興奮を隠せない。

 これまで、70年代の痛快な青春群像劇を得意としてきた井筒監督だが、今作については「現代の若者を冷徹な視線で見つめた作品。新たな“井筒ワールド”の始まりや」という。

 「パッチギ!」が大ヒットした05年以降、全国各地で講演。各所で若者を観察し、ニュースで少年犯罪に触れるうちに「現代の若者が抱える不条理、負のスパイラルを描きたくなった」と話している。

 福徳が演じるのはフリーター、後藤が元自衛官役。ともに本格演技は初体験だが、井筒監督は「舞台のコントで鍛えてる子はやっぱり違った」と合格点。「東京の言葉が持つ冷たさが必要だった」と地元関西ではなく、あえて東京、千葉での物語に設定。「自分で蹴ったボールは自分に跳ね返ってくる、というメッセージを込めたい。見た人は凍りつくで」と観客の反応を楽しみにしている。5月29日公開。

 ★ジャルジャル 高校の同級生である後藤淳平(1984年3月20日、大阪府出身)と福徳秀介(1983年10月5日、兵庫県出身)が03年にコンビ結成。独特の世界観を持つコントが中心で、笑いの超新星最優秀新人賞(08年)や上方漫才大賞優秀新人賞(09年)などを受賞。関西系「爆笑レッドシアター」や関西テレビ「炎上base」など多数のテレビ番組にレギュラー出演中。

[ 2010年1月21日付 ]

PR

ニュース一覧

大阪企画特集
クイックアクセス
スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲