厳しい口調で会見する菅家利和さん=21日午後6時6分、栃木県庁、水野義則撮影
虚偽の自白をした理由については、「(刑事に)けられるとか。なんか怖い感じがしたんです」「やってないと言うと、殴るけるとかされるんじゃないか」と、恐怖心からだったと吐露。供述内容についても「どうやってやったか(犯人でないから)分からない。適当に話した」と明かしている。
22日の第5回公判では、菅家さんが否認に転じた翌日の92年12月8日のテープが再生される。菅家さんが検事の追及を受け、泣きながら否認を撤回し、再び虚偽自白を始める場面が収録されている。同日午後には、取り調べを担当した森川元検事の証人尋問が予定され、菅家さんが昨年6月の釈放後、初めて捜査の当事者と顔を合わせ、直接、質問をぶつける。(吉永岳央、阿部峻介)