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マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (979682)

Windows カーネルの脆弱性により、特権が昇格される

公開日: 2010年1月21日 | 最終更新日: 2010年1月21日
要訳

お知らせ内容

脆弱性の公開

更新プログラム

検討中

被害報告

なし

回避策

あり

対応方法

セキュリティ更新プログラムの提供を含め、対応方法を検討中です。
本アドバイザリの更新時にメールで通知を受け取る。

概説

概要

マイクロソフトは、一般で報告された Windows カーネルに存在する脆弱性について、現在調査中です。マイクロソフトは現時点で、この報告された脆弱性を悪用しようとする攻撃を認識しておらず、またお客様が影響を受けたという報告は受けていません。マイクロソフトは、パートナーがより幅広い保護をお客様に提供するために使用する情報を提供するため、Microsoft Active Protections Program (MAPP) (英語情報) で積極的にパートナーと協力しています。

この調査の完了時に、マイクロソフトはお客様の保護のために適切な措置を講じる予定です。これには、マイクロソフトの月例のリリース プロセスによるセキュリティ更新プログラムの提供またはお客様のニーズにより、月例のリリース プロセス外でのセキュリティ更新プログラムの提供が含まれる場合があります。

アドバイザリの詳細

問題の参照情報

この問題の詳細については、以下の参照情報をご覧ください。

参照情報番号

CVE リファレンス

CVE-2010-0232

影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア

このアドバイザリは次のソフトウェアについて説明しています。

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Windows 2000 Service Pack 4

Windows XP Service Pack 2 および Windows XP Service Pack 3

Windows Server 2003 Service Pack 2

Windows Vista、Windows Vista Service Pack 1、および Windows Vista Service Pack 2

Windows Server 2008 for 32-bit Systems および Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2*

Windows 7 for 32-bit Systems

影響を受けないソフトウェア

Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems

Windows Vista x64 Edition、Windows Vista x64 Edition Service Pack 1、および Windows Vista x64 Edition Service Pack 2

Windows Server 2008 for x64-based Systems および Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems および Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2

Windows 7 for x64-based Systems

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems

*Server Core は影響を受けます。サポートされているエディションの Windows Server 2008 では、Server Core インストール オプションを使用してインストールされているかどうかに関わらず、同じ深刻度でこのアドバイザリが適用されます。このインストール オプションに関する詳細情報は、Server Core をご覧ください。Server Core インストール オプションは Windows Server 2008 の特定のエディションには適用できないことに注意してください。詳細は、Server Core インストールオプションの比較をご覧ください。

よく寄せられる質問

このアドバイザリの目的は何ですか?
マイクロソフトは Windows カーネルに影響を及ぼす新たな脆弱性の報告を確認しています。これは「影響を受けるソフトウェア」の欄に記載されているオペレーティング システムに影響を及ぼします。

これは、マイクロソフトがセキュリティ更新プログラムを公開する必要のあるセキュリティ上の脆弱性ですか?
マイクロソフトは、お客様の保護に役立つ適切な措置を決定するため、現在取り組んでいます。 これには、この脆弱性を解決するための Windows 用のセキュリティ更新プログラムの開発が含まれています。 マイクロソフトは、セキュリティ更新プログラムを開発し、一般に幅広く配布可能するために適切な品質レベルを確保し次第、セキュリティ更新プログラムを公開する予定です。

Windows カーネルとは何ですか?
Windows カーネルとは、オペレーティング システムの中心となる部分です。 デバイスやメモリの管理、処理時の処理時間の割り当て、およびエラー処理の管理など、システム レベルのサービスを提供します。

Windows VDM (仮想 DOS コンピューター) サブシステムとは何ですか? 
Windows VDM (NTVDM) サブシステムは、保護された環境のサブシステムで、Windows NT ベースのオペレーティング システムの MS-DOS および 16-bit Windows をエミュレートします。VDM は、ユーザーが MS-DOS アプリケーションを Windows NT ベースのオペレーティング システムで起動すると、常に作成されます。

この脅威は何が原因で起こりますか? 
この脆弱性は、Windows カーネルが特定の例外を正しく処理しないことが原因で起こります。

攻撃者は、この脆弱性を悪用して何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、カーネル モードで任意のコードを実行する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。

攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか? 
この脆弱性を悪用する場合、まず攻撃者はシステムにログオンします。次に攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図した特別な細工がされたアプリケーションを実行し、コンピュータの応答を停止させ、再起動させる可能性があります。

問題を緩和する要素

「問題を緩和する要素」とは、設定、一般的な構成または一般的な最善策、既定の状態により、この問題の深刻度が低くなる可能性がある要素を指します。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

この脆弱性を悪用する場合、有効なログオン資格情報を所持し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。リモートで、または匿名ユーザーにより、この脆弱性が悪用されることはないと思われます。

x64 ベース用 Windows オペレーティング システムおよび Itanium ベース Windows オペレーティング システムのコンピューターは影響を受けません。

回避策

回避策は、設定または構成の変更を示すもので、基本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムの適用前に、既知の攻撃方法を阻止するのに役立ちます。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうか「詳細」の欄で説明しています。

NTVDM サブシステムを無効にする

1.

[スタート] メニューをクリックして [ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、[名前] ボックスに「gpedit.msc」と入力して、[OK] をクリックします。

[グループ ポリシー] コンソールが開きます。

1.

[管理用テンプレート] フォルダーを展開し、[Windows コンポーネント] をクリックします。

2.

[アプリケーションの互換性] フォルダーをクリックします。

3.

詳細ウィンドウで、[16 ビット アプリケーションにアクセスできないようにする] のポリシー設定をダブルクリックします。 既定で、これは「未構成」に設定されています。

4.

ポリシー設定を「有効」に変更して、[OK] をクリックします。

回避策の影響: ユーザーは 16 ビットのアプリケーションを実行できなくなります。

追加の推奨されるアクション

コンピューターを守る

マイクロソフトは引き続き、「コンピューターを守る」のガイダンスに従い、ファイアウォールを有効にし、すべてのソフトウェアの更新を適用し、ウイルス対策ソフトウェアをインストールすることを推奨しています。これらのステップについては、Protect Your PC Web サイト をご覧ください。

インターネットにおける安全性に関する詳細情報は、マイクロソフトのセキュリティ ホーム ページをご覧ください。

Windows を最新に保つ

すべての Windows ユーザーは、最新のマイクロソフトのセキュリティ更新プログラムを適用してください。これは、ユーザーのコンピューターが可能な限り保護されることを手助けするものです。 ご使用のソフトウェアが最新のものかどうか定かでない場合、Microsoft Update Web サイト で、利用可能な更新プログラムがあるかどうかに関してコンピュータをスキャンし、提供されている優先度の高い更新プログラムをインストールして下さい。自動更新を有効にしている場合は、更新プログラムのリリース時に配信されますが、インストールしたことを確認する必要があります。

関連情報

Microsoft Active Protections Program (MAPP)

お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。この様な保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報は、Microsoft Active Protections Program (MAPP) Partners (英語情報) に記載されている各社のWeb サイトをご覧ください。

フィードバック

フィードバックをご提供いただく際は、マイクロソフト サポート オンライン のフォームへ入力をお願いします。

サポート

セキュリティ関連、およびセキュリティ更新プログラムに関するご質問や、ご不明な点などありましたら、マイクロソフトセキュリティ情報センターまでご連絡ください。マイクロソフトセキュリティ情報センター 利用可能なサポートオプションに関する詳細はマイクロソフトサポートオンライン をご覧ください。

その他、製品に関するご質問は、マイクロソフトプロダクトサポートまでご連絡ください。マイクロソフトプロダクトサポートへの連絡方法はこちらをご覧ください。

Microsoft TechNet セキュリティセンター では、製品に関するセキュリティ情報を提供しています。

免責:

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更新履歴

2010/01/21: このアドバイザリを公開しました。


 

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