「敵・味方思考」の悲しみ

前の記事で、「敵・味方思考」の罠について書きましたが、たんぽぽさんちのコメント欄では、その典型的な実例が進行中です。

> コメント欄の顔ぶれがすごいですね。
> 「彼等」のニュースター登場、ということでしょうか?


「彼等」が誰らを指しているのかは存じませんが、
「彼等」は「敵」で「集団」として見えている・・・「かもしれないです。」

>コメント欄の面々(鍵コメも含めて)

???鍵コメを誰が書いたか分かるの???という茶々はありますが…

>は、まさに「敵の敵は味方」論理全開という感じですね。

自分がそういう見方しかできないから、そう見えるの「かもしれないです」。
この「邪推?」が合ってるかどうか?は、次の質問の答えで分かります。

質問: あなたは、たんぽぽさんと意見が違ったり、間違いを見つけた時に、それを表明したり、指摘することを、ためらいなく実行できますか?

もし即座に、「はい、できます」と答えられないなら、「敵・味方思考」の罠に嵌っている可能性が高いです。

>しかしまぁ、彼等が期待するような「面白い展開」は、ありそうにないと思うのですが、たんぽぽさんの「敵」が登場すると、脊椎反射的に拍手喝采してしまうのが「彼等」の、悲しくも滑稽なところなのでしょう。

うーーむ・・・ これほど「敵・味方思考」の標本のようなコメントはなかなか無いです。
まず、「敵」か「味方」かを色分けしてます。
「大事な仲間のたんぽぽ様」批判を展開しているLooperは「敵」だ、とね。

でも、自分たちと同じ罠に他人も嵌っていると思わないほうが良いです。
例えば、もしたんぽぽさんがまともな(と私が評価する)主張をし、それに対して、今私に賛同してコメントをくれている人がおかしな(と私が評価する)批判をしたら、私は当然たんぽぽさんを支持します。
でなきゃ、とっても大事な論理一貫性を投げ捨ててまで、ダブスタを侵さなきゃいけなくなりますから。
で、そのときLooperは「味方」なのですか?「敵」なのですか?

拍手や賛同コメントくれた人のほとんどは分かってくれていると思うけど、
「敵・味方思考の罠」という記事は、たんぽぽグループ=たんぽぽさんの周りにいる「敵・味方思考」の人たちだけを想定して書いているわけじゃない。もし「敵・味方思考」の反たんぽぽグループ(存在するかどうかは知らない)があったとしたら、当然、あの記事の批判対象となってくる。つまり、まともなネット議論の障害となっていると思われる問題の一つとして提起したものです。

>ついに、共産党支持者と「水伝共感派」が手を結んだ、かな?(笑)

やはり、「敵はつるんでいる」もしくは、自分と同じように「つるみたがる」としか見れていない。
実際は、ばらばらの個の中で、私の今回の記事に共感する人が拍手やコメントをくれている。
それ以外の記事(例えば脳死問題なんか)を書いたら、逆に批判コメントで同じ人が登場するでしょう。
ある問題では一致できるが、別の問題では意見が対立する。
それぞれが別の人格である以上、至極当然、当たり前のことです。

>でもってこれが、彼らのいわゆる「ゆるやかな連帯」なのかな?

同じく「敵味方思考」が見られる。

>たんぽぽという、「共通の敵」がいるので、
>おたがい仲良くなりやすいんでしょうけれど。


自分がそうだから、他人も「敵・味方思考」で「仲良くなりやすい」と思うの「かもしれないです。」(しつこい!)

これって、本当にもったいないなと思う。
なぜなら、「敵・味方思考」は、自分を大切にできない、自分の大事なものを捨てざるを得ない思考だからです。

一人ひとりは、個々に独立した人格として、自分の論理をこそ一番大切にし、少しづつそれを磨いていくべきじゃないでしょうか?
ましてや、他人の論理を守るために、自分の論理を捨てるなど、愚の骨頂ではないか?
もっと自分を大切にして欲しい。
そして、自分の論理の正当性を賭けて、他人と真正面から議論すればよい。
そうしながら、自分の論理を磨いていけばいいし、例えこてんぱんに壊されちゃったとしても、また一から自分で作り直して磨き続けていけばいいんじゃないのか?
と思います。

>いちばん悲しくてこっけいなのは、拍手喝采したばっかりに、
>あとで自縄自縛になって、ますます逆恨みするところかもしれないです。


これも、典型です。拍手=「仲間宣言」と捉えている。
そんな罠に嵌り続けて、自分を大切に出来ないことこそ、一番悲しいことなんじゃないかな?

つまんない罠から抜け出て、自分にこそ忠実でいられる自由な世界に戻ってきて欲しいと願うばかりです。

tag : 敵味方思考

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争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く

忙しいんだよ〜だからこそ、まったり構えるのがお玉のブログ道なんだよ〜〜(今作った)・・で・・中島みゆきのこの曲をみんなに捧げちゃう...

邪推覚悟の言論人-1

 言葉をカギカッコで囲めば何を言っても許される、と思っている馬鹿がいる。断定さえしなければいくらでも逃げを打てる、と思っている馬鹿もいる。もちろん両方を兼ね備えた無敵の馬鹿もいる。両方を使われるとけっこう悲惨なのだが本人はいたって正気のようだ。  この手

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「彼等」

>「彼等」のニュースター登場
>「彼等」の、悲しくも滑稽なところなのでしょう
>彼らのいわゆる「ゆるやかな連帯」なのかな?

「彼ら」って一体、ダレら?(笑)
私は政治にも、水伝(…そもそも、何のことでしょう?)にも興味がないのですが
脳死(臓器移植)に関してLooperさんが語っておられた内容に深く興味をそそられた者です。
(ちなみに私は、かの件でのLooperさんのご意見とは、どちらかというと反対の立場です。)

こんな私も含めて、個々のコメンテイター全てひっくるめて「彼ら」と表現されてしまう
短絡思考には、正直驚きを禁じえません。(ある意味とても興味深いです。)

この方が、このような思考(敵と味方に二分する)に陥ったのには
きっと他人には計り知れない経緯があったの「かもしれないです」。

Re: 「彼等」

砂男さん、

> 脳死(臓器移植)に関してLooperさんが語っておられた内容に深く興味をそそられた者です。
> (ちなみに私は、かの件でのLooperさんのご意見とは、どちらかというと反対の立場です。)

ここに来られた方はたんぽぽさんがらみが9割以上かと思っていましたが、他にも同様の方がいるようですし、自分の撒き散らした「物議」(^^; の影響も意外と大きかったのだなと分かりました。

では、もう少し落ち着いたら、「脳死は人の死か?」といった記事でも書きたいと思います。
その節は、ご意見くださいね。

> こんな私も含めて、個々のコメンテイター全てひっくるめて「彼ら」と表現されてしまう
> 短絡思考には、正直驚きを禁じえません。(ある意味とても興味深いです。)

そんな2分思考で済むほど、世界も人も単純じゃないですよね。

#それにしても、毎記事ごとにたんぽぽさんちにはTBを打っているのですが、なぜか全く反映されません。同じFC2で他の方は送れているのですから、システムの相性は問題ないだろうと思うのですが、不思議です。

党派性

ダブスタを正当化しようとする理屈ほど見苦しくて滑稽なものはないですよね。
捏ねれば捏ねるほど党派性が剥き出しになって行きます。
日頃口にしている論理性や倫理観が台無しです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 党派性

情感派さん、

コメントありがとうございます。

> 日頃口にしている論理性や倫理観が台無しです。

かつさんなんか、それだけ読めば良い記事書かれてるのですが、その論理や倫理に反する行動をご自分でしてしまうのでは、どんな正論も霧消しますね。

言動一致させるというのは、自らの正当性を主張するからには一番大切にし、注意しないといけないことだと思います。ダブルスタンダードを犯せば、その言論は信用を失う。そうした覚悟と緊張感がないのでしょうか?

No title

>2009-11-15 15:28 の鍵コメの方へ、
色々とアドバイスを頂き、ありがとうございました。
その辺りは私も注意していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

>皆様
ここのところ、時間があまりとれませんのでペースが落ちてますが、「敵・味方思考」シリーズ?の、最終章?を草稿中です。
記事アップは、もうしばらくお待ちください。

No title

利害関係がない世界で敵味方なんて区別すること自体が、ナンセンスだと思うが。

どんなに徒党を組もうとも、『パーシャル連合+バーチャルアライアンス』みたいな、いい加減な関係にしかならない、っていう自覚があれば、どうだっていいんだけどね。


ましてや、ネットの世界に「敵の敵は味方」なんて成立などしない。
「敵の敵は赤の他人」ってのが普通だと思うし、私はそんな感じで臨んでいるだけ。もっとも、それを理解せずに、私をコメント禁止にしたり、私に嫌悪感だとか抱く、「不正な思考と感情を抱く、日本国憲法をこの世で最も貶めているくせに、護憲というわけのわからない輩」が跋扈しているのも事実だが。

わくわくさん、

> 利害関係がない世界で敵味方なんて区別すること自体が、ナンセンスだと思うが。

言論の世界で「敵・味方思考」したんでは、自分の論理を捨てざるを得ないんです。すべての「味方」が万事自分と同じ考えをしているなんて、あり得ませんからね。そんな思考こそナンセンスです。

そんなことを「味方」に要求する人に、いつまでも付き従がうのは、さらに愚かなことです。
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