「ホタルを楽しむ夕べ」を開催しました


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地域の親子連れが多数参加したオープニングセレモニー

6月13日(土)、昨年に引き続き天王町駅に程近い横浜ビジネスパーク(YBP)において、本学共催の「ホタルを楽しむ夕べ」を催しました。

「ホタルを楽しむ夕べ」は、地域住民にホタルの鑑賞を通じて環境問題や自然の大切さを考えるきっかけをつくってもらうために、野村不動産が2007年から主催している地域参加型CSR事業です。
2008年からYBP内の屋外オープンスペース「ベリーニの丘」に『ホタル観賞特設ブース』を設置し、ホタルの飛翔を観察してもらうという趣向です。

地元小学生が参加する総合学習プログラム『ビオトープ観察会』(6月〜9月)や『稲作り体験』(6月〜11月)にも、横浜国立大学が協力しています。

本学が立地する保土ヶ谷区には、水と緑に恵まれた豊かな丘陵地が広がり、かつてはメダカやホタルなどの身近な自然に触れ合あえる多くの場所がありました。

しかしながら、高度成長期以降の宅地化やオフィス地域拡大により、地域の子供たちが身近な動植物を実体験する場が減少してきました。

ディベロッパーである野村不動産は、職住環境の整備で失われがちな自然を、生物生息環境の最小単位空間である“ビオトープ”として自らが経営するオフィス空間に再現しようというわけです。

本学がこの事業に関わることになったのは、野村不動産が、ビオトープ作りの技術的な面に加え、企業市民としの地域連携のあり方について、生態学と経営学の両面から環境再生研究と実践を幅広く手掛けてきた本学の鈴木邦雄学長にアドバイスを求めたことがきっかけでした。

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共催の挨拶をする
鈴木邦雄学長

「ホタルを楽しむ夕べ」では、一般応募による地域親子の参加により、オープニングセレモニーとしてビオトープへの「メダカとドジョウの放流会」と、「ホタル籠・草玩具づくり」、「生き物なんでも相談会」、最後に「ホタルの飛翔鑑賞会」が催されました。

本学からは、鈴木学長と大野 勝弘COEフェローが協働し、環境情報学府 博士課程前期2年 三浦季子さん、小林弘幸さん、穴原奈都さん、博士課程前期1年 山田啓介さんがボランティアとして協力しました。

(環境情報研究院)