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【埼玉】『振り込め』被害減少 09年・過去最少の510件、約7億8400万円2010年1月20日 二〇〇九年に県内で発生した振り込め詐欺は五百十件(前年比千十四件減)、被害額は約七億八千四百万円(同約十五億二千四百万円減)で、件数、金額ともに統計を取り始めた〇四年以降で最少だったことが県警のまとめで分かった。犯人の検挙件数は三百十九人(同百四十四人増)だった。 (小沢誠介) 県警は被害減少の理由を「啓発活動などの効果」と分析。ただ昨年九月まで減少傾向にあった件数、被害額ともに十月以降は再び増加に転じており、「犯行グループの活動は衰えていない」と注意を呼び掛けている。 県警によると、被害者の年齢は十〜八十代と幅広いが、六十歳以上の高齢者が三百四十二人で全体の約67%を占める。うち女性が二百六十二人だった。 世代ごとに被害に遭う手口に傾向があり、二十〜三十代は架空請求、四十代は融資保証、五十代以上はオレオレ詐欺、六十〜七十代は還付金詐欺が多かった。 また、被害者の六割がNTTの「ハローページ」に電話番号を掲載していることも判明。県警は「掲載者は犯人から電話がかかってくるものと思って警戒を」としており、掲載者に直接電話して注意を呼び掛けるほか、家族で利用する機会の多いボウリング場やカラオケボックスに啓発ポスターを張るなどの対策を行うという。
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