小沢氏資金問題:識者はこうみる

2010年 01月 18日 12:16 JST
 

 [東京 18日 ロイター] 民主党の小沢一郎幹事長は、自身の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、元秘書の石川知裕衆院議員らが政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことで、検察側と断固戦う姿勢を鮮明にしている。この問題が市場に与える影響について、識者のコメントは以下の通り。

●予算案審議が遅れれば株市場は嫌気

 <明和証券 シニアマーケットアナリスト 矢野 正義氏>

 小沢一郎民主党幹事長の資金問題が即、政局につながるかはわからないが、政治の不透明感は警戒されよう。景気の二番底もありうるとされる中で、2009年度補正予算案や10年度予算案の審議に遅れが出れば株式市場では嫌気される。また、昨年末からの日本株上昇の原動力であった外国人投資家の買いに影響を与えるかどうかも要注目だ。

 前週末の米株安に加え、円高が進んでいるため、利益確定売りがきょうは先行しそうだ。

●大きな政治波乱に結びつく可能性

 <みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

 小沢一郎幹事長らの「政治とカネ」の問題は、大きな政治の波乱に結びつく可能性が潜在しているとみており、市場への影響も即断し難い部分が大きい。少なくとも債券、株式、為替のいずれにとってもネガティブな面が内包されている。検察も信任がかかっており、政府与党の側も命運がかかっている。必ずどちらかが傷つくかたちになっており、事態は極めて深刻だ。  続く...

 
 
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