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日本時間2010年1月21日現在
地球より(Distance from Earth): 51,883,610 km
今週のはやぶさ君
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2010年1月21日[更新]
今日も、はやぶさ君は元気に地球への道を歩んでいます。
11月から、うすださんが整備に入ったため、内之浦にある直径34mのアンテナで運用をしています。長野県の山の中腹にある臼田に比べて、内之浦は鹿児島県の海に面した台地にあるので15度以上暖かく、風も強いです。久しぶりに運用当番になった人は、一通りこれで驚きます。
台風銀座に建設されたうっちーさんは風に強く、うすださんだと運用を中止しなくてはいけないほどの風が吹いていても平気です。また、潮風に強い塗装も施されています。うっちーさんは、数千万kmの距離にあって太陽と同じくらいの速さで天球上を移動するはやぶさ君とも、数百kmの距離にあってたった90分で地球を回るあかりちゃんたちとも通信ができるとても器用なアンテナです。直径64mのうすださんと比べると、直径こそ半分くらいですが、うっちーさんは力強くはやぶさ君を見守ってくれています。うすださんの整備も順調に進んでいます。
内之浦宇宙空間観測所に関してはこちらをご覧ください。
相模原キャンパスと関連研究施設 > 内之浦宇宙空間観測所
2010年1月21日00時00分(日本時間では、1月21日の09時00分)現在のはやぶさ君は、地球からの距離51,883,610km、赤経9h43m26s、赤緯18.39度にいます。
軌道情報
2010年1月21日[更新]
先週から今週へと、はやぶさは地球帰還へむけて順調にイオンエンジンの運転を継続しています。最接近距離は、115万kmと、月への距離の3倍を切りました。残りのイオンエンジン運転期間は、約2ヶ月です。
軌道図は「はやぶさ探査機母船の地球への帰還」を示していますが、今後の運用の焦点は、地球大気への精密な誘導で、それによって「はやぶさ搭載のカプセルの地上帰還」が可能になります。
「はやぶさ」プロジェクトマネージャ 川口 淳一郎
慣性座標系(黄道座標系)での「はやぶさ」位置(2010年1月)
最新トピックス
2010年1月14日[更新]
「はやぶさ」地球引力圏軌道へ!地球まであとわずか
地球帰還に向けて航行している小惑星探査機「はやぶさ」は、徐々に地球へ近づく軌道へと移り、地球の引力圏の内側(約140万km)を通過する軌道に乗ったことが確認されました。
現在「はやぶさ」は、地球から約6,000万kmの距離を航行しています。今後はさらに地球へ近づけるため、月軌道半径を通過する軌道へと移行する計画です。
関連リンク
- 「はやぶさ」関連情報一覧
- 「はやぶさ」メッセージ&アート
- 「はやぶさ」と遊ぼう!
→ はやぶさ君年賀状素材を追加しました。(2009年12月21日)
今後の予定
2010年6月 | 地球に帰還 |
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ミッション達成度
【達成!】電気推進エンジン 稼働開始(3台同時運転は世界初) | 50点 |
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【達成!】電気推進エンジン ある期間(1000時間)稼働 | 100点 |
【達成!】地球スウィングバイ成功 (電気推進によるスウィングバイは世界初) |
150点 |
【達成!】(自律航法に成功して)イトカワとランデブー成功 | 200点 |
【達成!】イトカワの科学観測成功 | 250点 |
【達成!】イトカワにタッチダウンしてサンプル採取 | 275点 |
カプセルが地球に帰還、大気圏に再突入して回収 | 400点 |
イトカワのサンプル入手 | 500点 |