小沢幹事長は地検の任意聴取に応じるべきではない
写真:小沢氏、任意聴取に「応じる」と回答(日テレNEWS24 - 01月20日)より
小沢幹事長が任意聴取に「応じる」と回答したことがよほど嬉しかったのか、アンチ・オザワ団報道部は、狂喜の叫びを上げながら記事を書いている。それも、奥様の小沢和子氏にも事情聴取を要請したという。はっきり言って私は小沢幹事長や奥様の小沢和子氏が任意聴取に応じることには反対だ。
先日も紹介させていただいた『永田町異聞』検察「魔法の杖」に踊る司法記者クラブにも書かれている通り、検察が小沢幹事長を聴取する目的は小沢幹事長に「金権政治家」の派手なレッテルを貼るためだ。つまり、政治資金法違反の疑いで聴取を受けたということになれば、それだけで、イメージが悪くなる。
又、これは私の勝手な想像だけど、鈴木宗男氏が斡旋収賄罪の容疑で事情聴取を受けた3日後に逮捕されたように、検察にとって喉から手がでるほど欲しい獲物である小沢幹事長を取調べの最中、又はその後にいきなり逮捕するというシナリオなども出来上がっているのかもしれない。常識では考えられないことだが、なにしろ、国会が始まる直前に小沢幹事長の元秘書3人を一度に逮捕したくらいだから、自分たちが権力の中枢にいると勘違いしている検察なら、それこそ何でもできるだろう。
昨日の植草さんのブログ、「悪徳ペンタゴンが小沢一郎氏を攻撃し続ける訳」に書かれていたように、「悪徳ペンタゴン」は自分たちが死に至る前に小沢幹事長の政治生命を終わらせたいと考えている。小沢幹事長は検察の任意聴取に応じるなど一瞬のスキも見せるべきではない。
又、自民党とズブズブの関係である検察のもう一つの目的は、次期参院選で民主党に単独過半数の獲得を許さないことである。そのため、世界で中国の温家宝首相や米オバマ大統領の次に注目されるリーダーとして位置づけられ、参院選に多大な影響を与える小沢幹事長をくだらない事件に巻き込んで、小沢幹事長が選挙対策に集中するのを妨害することに全力を注いでいる。国民は何年も前の小沢幹事長の政治資金法違反なんて、訂正されればそれで済むことだと思っているのに、国民の意思とはうらはらに、税金を使って全国のテレビや新聞で3人もの秘書が逮捕されたことを大げさに報道し、無駄な捜査を進めている検察は大いに批判されるべきである。これこそ税金の無駄遣いではないか。
みなさまもおなじみ、法務の専門的知識を持ったESQさんが、小沢問題に関する考察 − 検察の捜査方法への疑問というエントリーで、検察の操作方法への疑問を呈している。
ESQさんによると、検察側は小沢幹事長を「斡旋収賄罪」という実質犯で起訴したいところだが、それができないため、しょうがなく「政治規制法違反」という形式犯で起訴せざるを得ないだろうという。さらにESQさんは続ける。
しかし、「ある行為を罰することが不可能だから、起訴可能な別の軽微な犯罪の方で、悪質性という理由でその分も非難しよう」という姿勢が検察官にあるとすれば、それは過剰な必罰主義であり、そこには冤罪を生み出す体質があると言っても過言ではありません。
私は、一連の捜査手法は、こうした理由から妥当性を欠き、自白偏重型の「密室司法」、「人質司法」という実態と相まって、捜査機関の捜査権限の行使に強い疑念を感じているるわけです。
まさにその通りだと思う。現在検事総長でいらっしゃる樋渡利秋(ひわたりとしあき)氏は、「平成21年「法の日」記者会見における検事総長あいさつ」の中で、「法の日」にちなんで,下記のように述べている。
ところで,本日の「法の日」は,法の下ではいかなる者も平等であるという,憲法の基本理念である「法の支配」があまねく社会に浸透することを目的として定められたものと理解しておりますが,この「法の支配」の概念は,古くイギリスにおいて,統治者による恣意的な支配を排斥し,被統治者の権利・自由を保障することを目的として確立されたものです。そして,今日においては,その意義はより深まり,国民が統治の主体として自由で公正な社会の構築に参画するという民主主義の発展に不可欠な理念とされ,また,グローバル化の進む国際社会の平和と繁栄を実現するためにも欠くべからざるものになっています。
しかし、現在検察が行っている不公正な逮捕劇を見れば、この樋渡利秋検事総長の言葉がとても虚しく聞こえてくるのである。
何日か前の記事に読者の方から管理人だけが読めるコメントをいただいた。その中で最高検察庁あてのメールフォームのリンクを教えていただいたので、その紹介と、筆不精の私だけど、お返事でも書いてみようと思う(笑)。
最高検察庁のメールフォーム
美爾依さま 初めてコメントいたしますが、いつも楽しく、参考になるブログありがとうございます。
私は、特別民主党の支持者というわけではありませんが、今回の地検特捜部のやり方は、あまりにもおかしいと思います。
マスコミの報道にも、もううんざりです。
昨日の晩のNHKのニュースの見出しは、小沢氏の「土地購入事件」というタイトルで、土地買ったら事件なのかよ!と突っ込みを入れたくなりました。
今回、美爾依さまが、東京検察庁のメールフォームをアップしてくださいましたが、私は、昨日web上で、たまたま見つけた、最高検察庁あてのメールフォームに、樋渡利秋検事総長あてに、抗議文を送ってみました。
https://www.kensatsu.go.jp/kensatsumail/feedback.php?id=001
こちらのURLも参考にしていただければ幸いです。
今日、せっかくだから、佐久間達哉特捜部長あてにも、抗議文を送ってみようと思います。
これからも、美爾依さまのブログ楽しみにしてます。
匿名さま、最高検察庁のメールフォームと今回の報道に関するご感想ありがとうございました。
同じように国民のほとんどが地検はおかしいと思っていると思います。
ただ、この樋渡利秋検事総長にメールを送っても都合の悪いメールはもみ消されておしまいってことにならないでしょうか。西松建設の献金問題の最中に書かれたエントリー、『神は慈愛なり』検察トップ樋渡利秋検事総長と佐久間達哉は国民から追求されよ!を読んだら本当にそんなふうに思ってしまいました。でも、もちろん、本人に抗議することは必要だと思いますので、私もぜひ、最高検察庁宛てに「小沢幹事長の逮捕だけは許さぬぞ!(実弾マーク)」と抗議メールしてみようと思います(笑)。
『永田町異聞』検察「魔法の杖」に踊る司法記者クラブ
なぜ小沢一郎は検察の事情聴取に応じないのか。マスメディアは一本調子に批判する。
実のところ、その理由くらい、ジャーナリストなら分かっているはずだ。事情聴取という、検察の用意した舞台に上がりたくないというのが、小沢の心境だろう。
経験者の具体的な話を紹介するのが、いちばん手っ取り早い。
2002年6月19日、斡旋収賄罪で東京地検特捜部に逮捕された鈴木宗男は、その三日前、全日空ホテルで事情聴取を受けた。
「その取り調べは、セレモニーに過ぎなかった」。鈴木は著書「汚名」のなかで、そう書いている。
鈴木は必死になって身の潔白を主張した。必要な資料も提出するし、証人を集めることも約束した。しかし、検事らは聞くだけ聞いて、あっさり切り上げた。
そのとき彼は「“事情聴取を受けた”という既成事実を作るために呼ばれたことを理解した」という。
「東京地検特捜部、鈴木宗男議員を事情聴取」というニュースが列島をかけめぐったのは言うまでもない。
否認し続け、4畳のコンクリートの独房で耐えた437日間にわたる拘留劇の序章となった。
検察と対峙しつづける小沢が、政治資金規正法の虚偽記載ていどで、あっさり事情聴取に応じるなどと、検察も考えていないだろうし、記者たちも同じだろう。
事情聴取に応じることは、メディアに「金権政治家」の派手なレッテルを貼られに行くようなものだ。
世界注目リーダー3位に小沢氏〜米調査会社
(日テレNEWS24 - 01月20日 17:24)
民主党・小沢一郎幹事長が「世界で注目のリーダー」として第3位に選ばれた。「スキャンダルで失脚さえしなければ、影響力をさらに増すだろう」と分析されている。
アメリカの調査会社「ユーラシア・グループ」が発表した「今年注目すべき世界のリーダー10人」で、日本人として唯一、小沢幹事長が3位に選ばれた。党の資金や選挙戦略を握っていることを指摘し、「閣僚ではないが、民主党で最も力のある政治家」と分析している。今後は「政治資金問題で表舞台から去ることにならなければ、参議院議員選挙で民主党を勝利に導き、影響力をより確かなものにするだろう」と予測している。
1位は中国・温家宝首相、2位はアメリカ・オバマ大統領
小沢氏側、聴取応諾を回答=東京地検と調整、週内にも−妻にも要請・規正法違反事件
(時事通信社 - 01月20日 02:03)
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、小沢氏側が東京地検特捜部に対し、任意の事情聴取に応じる意向を伝えたことが19日、関係者の話で分かった。弁護士を通じて同日回答し、日程調整に入った。早ければ今週後半にも、聴取が行われる公算が大きくなった。
事情聴取で特捜部は、陸山会の土地購入に充てられた4億円の原資や、政治資金収支報告書への虚偽記載の認識などについて、小沢氏に説明を求めるとみられる。
一方、特捜部は同日までに、小沢氏の妻に事情聴取を要請したもようだ。
関係者によると、特捜部は小沢氏側に対し、少なくとも4時間の事情聴取時間を確保するよう要請した。同氏側は聴取を受けるのは1回に限り、再聴取要請には応じない方針という。妻の聴取については、同氏の聴取後に応じるかどうかを検討するが、現状では消極姿勢とみられる。
小沢氏は18日に弁護士らと協議した結果、聴取に応じる方針を固めていた。
小沢氏側は、聴取への対応策の検討に、少なくとも数日間の準備期間が必要としている。このため、今週後半以降に行われる方向で日程調整が進められているもようだ。
小沢氏は16日の党大会で、4億円の原資について、「口座に積み立ててきた個人の資金」と説明。特捜部がこの口座を調べたところ、土地購入の約6年前の1998年ごろ、約3億円が引き出されていたことが判明している。
特捜部は、小沢氏がなぜ3億円を6年間も現金で保管していたのか、差額の1億円はどう調達したのかなどについて、詳しい事情を聴くとみられる。
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