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小沢問題は検察の暴走か
- 2010.01.21 11:01
小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題にからみ、民主党は18日の役員会で、捜査情報漏えい対策チームを発足させた。検察が報道機関に対し、捜査情報をリークしたかどうかを調査するのが目的だ。鳩山由紀夫首相は、検察・報道をけん制する意図はないと強調しているが、有識者や一部のジャーナリストからも、石川知裕議員らの突然の逮捕は「行き過ぎ」「検察の暴走」とする意見が出てきている。
検察への批判の論旨は、真偽不明の捜査情報を検察が意図的に報道機関に漏らし、世論を操作しようとしているというもの。植草一秀氏はブログで「公務員の守秘義務違反の放置・推定無罪の原則の無視・法の下の平等、罪刑法定主義の基本が損なわれているという3つの重大な問題がある」と言及している。佐藤優・元外交官の著書『国家の罠』を引き合いに、今回の小沢包囲の裏には“親中派の小沢氏の存在が大きくなることを不快に思う誰か”の存在があると想像する人も。
一方、経済評論家の池田信夫氏は、「職務権限がないと金銭授受や利益誘導の証拠があっても犯罪にならないため、閣僚以外の政治家を起訴することは不可能に近い」という贈収賄罪のハードルの高さが問題だと指摘。民主党は贈収賄の刑法改正を、と呼びかけている。
国民目線からすれば、潔白と主張する小沢幹事長の言葉を鵜呑みにはできないが、一方で検察がなぜ今動いたのかと思う面もある。真実はどこにあるのだろうか。
(ぽこ)
■参考サイト
植草一秀の『知られざる真実』
アゴラ
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