社会

妨害行為禁止の決定
(山口県)
上関原発建設に向けて海の埋め立て工事を進める中国電力が、祝島の島民らに対して工事区域内で妨害行為の禁止を求めた仮処分で
山口地裁岩国支部は19日付けで一切の妨害行為を禁止する決定を出していたことがわかった。決定に対して祝島の島民側は「今後も抗議は続けていく」と話している。この申し立ては中国電力が上関原発を建てさせない祝島島民の会と祝島の島民ら39人に対して
上関町長島の原発建設予定地周辺で行っている海の埋め立て工事区域内で一切の妨害行為の禁止を求めていたもの。中国電力は去年9月に原発敷地造成に向けた海の埋め立て工事に取り掛かり11月からは工事を本格化させたが、反対派の抗議活動が続いたため現在、工事はストップしている。山口地裁岩国支部は「埋め立て工事区域での反対行動は公有水面埋め立て権の侵害にあたるもので、工事の妨害を予防するため、仮処分を得ておく必要性は高い」として、19日、祝島の島民らに埋め立て工事区域内での妨害行為を禁止する決定を出した。中国電力は「今回の決定により工事に対する一切の妨害行為を止めていただけるものと考えている」とコメントしている。一方、上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫代表は
「決定の内容をまだ見ていないがどういう決定が出ても今後も抗議は続けていく」と話している。
[ 1/19 19:41 山口放送]