(cache) 30年ぶり審理再開か 「渋谷暴動事件」控訴審 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  渋谷周辺のゲリラで、道玄坂付近で炎上するバリケード=71年11月14日

    30年ぶり審理再開か 「渋谷暴動事件」控訴審

     1971年の沖縄返還協定をめぐる「渋谷暴動事件」で警察官を殺害したとして殺人罪などに問われ、81年から精神疾患を理由に控訴審が公判停止となっている中核派の活動家奥深山幸男被告(61)について、東京高裁が依頼した2人の鑑定医がいずれも「訴訟能力あり」との鑑定結果を出していたことが18日、関係者への取材で分かった。

     高裁は今後、必要に応じ鑑定医の尋問などを踏まえて審理再開の可否を最終判断する見通し。約30年ぶりに審理が再開される可能性が出てきた。

     関係者によると、東京高裁は2002年以降、奥深山被告の審理再開に向け、2人の医師に精神鑑定を依頼。1人は08年に「病状は安定し、訴訟能力がある」とした鑑定書を提出。別の医師もことし1月、同様の鑑定結果を出した。

     奥深山被告は72年に逮捕され東京地裁が79年、懲役15年を言い渡した。長期の拘置で精神疾患が悪化したため控訴中の81年に公判停止が決まり、群馬県内の病院に入院した。02年に検察側が公判停止決定の取り消しを申し立て、審理再開に向けた手続きが始まった。

      【共同通信】