【ワシントン=御調昌邦】カナダのフレアティ財務相は20日、2月5〜6日に同国北部で開催する7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、菅直人財務相の要請に伴い、中国の人民元問題を議論する考えを明らかにした。カナダ財務省によると、フレアティ財務相は同日、記者団に「日本の新しい財務相がG7会議で人民元問題を議論したいとの希望があることは明確だ」と指摘。「議題に入れ、参加者で話し合う」と述べた。
カナダは今回のG7会議の議長国。米国などは人民元相場の上昇の必要性をかねて指摘している。菅財務相は今月中旬の日本経済新聞などとのインタビューで、初めて出席するG7会議に関し「人民元について議論が出るかもしれない」と語っていた。
フレアティ財務相は外国為替市場に関連し「米ドルの弱さを話す際には、人民元を含む人為的に操作されているアジア通貨も見なければいけない」とも語った。G7会議では「発足時に戻り、緊密な話し合いにして、共同声明も出さないことを試みている」と表明。
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