2009年に全国の警察に被害届が出された振り込め詐欺は7340件、総額は約95億7900万円で、いずれも前年のほぼ3分の1に減ったことが21日、警察庁のまとめで分かった。被害額は統計を取り始めた04年以降、毎年250億円を超えてきたが、取り締まり強化や金融機関の職員による声かけなど官民の対策の効果が出た形だ。
ただ、被害は都道府県ごとに大きなばらつきがあり、首都圏などに集中する傾向が出ている。同庁は粘り強く対策を続けるとしている。
09年の被害件数は前年より64.2%、被害総額は65.3%減少。総額の半分強を占めるおれおれ詐欺の被害額も66.5%減った。金融機関の職員らが顧客に声をかけて被害を防いだ事例は1229件に上った。
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