「陸山会」土地購入事件 石川容疑者「報告書へのうその記載は独断で行った」
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、石川知裕容疑者(36)が、「資金繰りについて、小沢先生に相談したが、報告書へのうその記載は独断で行った」と供述していることがわかった。
21日、接見した石川容疑者の弁護人によると、石川容疑者は「大久保 隆規容疑者から、『土地購入の資金繰りは大丈夫か?』と聞かれ、2人で小沢先生に相談し、先生から個人資金を借りた。しかし、報告書へのうその記載は独断で行った」と供述しているという。
また石川容疑者は、東京地検特捜部から、水谷建設や家宅捜索が入った中堅ゼネコンからの裏献金はなかったか、繰り返し聞かれているという。
一方、小沢幹事長は、近く行われる特捜部の聴取に対し、土地購入時の「個人資金」はおよそ7億円あったと説明する方針であることがわかった。
関係者によると、小沢幹事長は「自分と妻、そして子ども名義で預けていた定期預金などを解約するなどし、あわせておよそ7億円あった。自宅で保管しており、土地購入時点で4億円の購入資金は十分あった」と説明し、なぜ現金かという点については、「バブルがはじけて銀行が不安だから」という理由を述べるものとみられる。
小沢幹事長への聴取は、週内に行われる方向で調整が進められている。
(01/21 11:53)