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きょうのコラム「時鐘」 2010年1月21日
合言葉は「改革の精神」だという。貴乃花親方に続き、支持する親方6人が一門「追放」の憂き目に遭い、逆に相撲協会理事選挙に闘志を燃やす
ちょんまげ姿を尊ぶ世界にも、「チェンジ」の波である。場所後の理事選では、さしずめ角界マニフェストが登場するのだろうか。一門の結束も、様変わりした それに比べ、政権党の結束はたいしたものである。実力者の「戦うぞ」の号令に、ひれ伏すようである。「ノーコメント」の重い沈黙もよどみ、長老の黄門サマが「小沢クン」をいさめても、頼みの助さん、格さんは見当たらない あの人が怖いからだ、と政界スズメは言う。にらまれれば冷や飯、覚えめでたければ、子飼いのお墨付きとカネがどっさりもらえるそうな。そうなっても、肝心の票に見放されては元も子もない。頼りなく、気まぐれでもある有権者の方が、もっと怖いはずである 一寸先は闇の世界だから、党の結束も明日の姿は誰にも分からない。確かなのは、「破門」の重みさえ薄らぐ時代の風である。数で圧倒する相手に、元横綱や相撲巧者が挑む。この一番、政治家も見逃せまい。 |