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ここがおかしい小沢氏の説明、陸山会の不動産 「遺産」「秘書寮」「単純ミス」、その矛盾と謎… (2/2ページ)
このニュースのトピックス:自民党
そもそも秘書寮が本当に必要だったのか。
「そんなもの必要なはずはない。陸山会の収支報告書には載っていないが、小沢邸から歩いていけるところに前から秘書が住んでいる複数の一軒家がある」
元秘書の一人がこう語る通り、小沢邸から徒歩3〜4分の場所には、小沢夫人名義で秘書らが住む複数の戸建て住宅がある。優に10人以上は住めるスペースはすでに確保されていた。
小沢氏を自民党旧田中派時代から知るベテラン秘書は「故人を含めて小沢氏の秘書はたくさん知っているが、みんなひどい待遇だった。大金をかけて自分名義の土地を買い、寮を建てるぐらいならば給料を上げてやればよいのに」と憤る。
■単純ミス?
陸山会の政治資金収支報告書は、石川容疑者が土地購入資金として「平成16年10月上旬に小沢氏から受け取った」と供述した4億円の記載がなかった。
これについて、小沢氏は「単純なミスのような話」「計算上のミス」と主張し、「一点のやましいところもない」と強調するが、言葉通りには受け取り難い。陸山会の収支報告書では他にも奇妙な部分が指摘されてきたからだ。
例えば、秘書寮の所在地については産経新聞が指摘するまで「深沢6丁目」と記載していたが、実際は「深沢8丁目」。他にも港区に3320万円で購入した土地・建物に関して「港区青山」という存在しない地名を記していた。
その一方で陸山会は、保有している複数の土地・建物に関し、「居住する秘書のセキュリティーなどのため」として不動産地番の号数を省いて記載する周到さを見せている。
少なくとも、小沢氏が繰り返し自賛してきた「政治資金の透明性」は陸山会にそぐわない。