群馬・八ッ場ダム建設：緊急申し入れ、国交相回答「答える立場にない」　／埼玉

　◇上田知事が批判
　八ッ場ダム問題で１９日、上田清司知事は１都５県の知事が昨年、国に提出した緊急申し入れに対し、前原誠司国土交通相から回答書が届いたことを明かした。回答書は「マニフェストを検討したのは党で、政府として答える立場にない」などとしており、上田知事は「民主は、党と政府を一元化して政府が責任を持つと言っているのに、まったく無責任」と批判した。
　知事らは昨年１１〜１２月に２度、「マニフェストにダム中止を掲げた具体的な根拠を示せ」などとした申し入れ書を提出した。回答書は今月８日付で、１４日に県に届いたという。
　前原国交相は回答書で、八ッ場ダムの必要性を再検証することについて、「有識者会議が今年夏ごろに予定する中間取りまとめを踏まえて早急に行う」とするにとどめた。上田知事は「１５年度までに本体工事を完成させる工程に遅れが出る可能性もあるのに、スケジュールを明示せず極めて不誠実」と述べた。
　また、上田知事は民主の小沢一郎幹事長の元秘書３人が逮捕された事件については、「（小沢氏が）十分説明しているとは、まともな人だったら思わないのではないか。堂々と説明されては」と指摘した。【山崎征克】

１月２０日朝刊

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