また、これまでの調べで特捜部は、4億円の購入原資には「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)工事受注をめぐるゼネコンからの裏金が含まれている可能性があるとみて捜査態勢を拡充。全国から応援検事を集めている。
19日には、ともに中堅ゼネコンの「山崎建設」(東京都中央区)と「宮本組」(兵庫県姫路市)を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で家宅捜索。胆沢ダムの本体工事を元請け受注した大手ゼネコン・鹿島と、下請けとしてともに受注した「水谷建設」(三重県桑名市)などの資料と合わせ、工事受注システムとゼネコン資金の関係の解明を進めている。
水谷建設元幹部は、特捜部の聴取に対し、本体工事などの受注時期にあたる04年10月と05年4月に、小沢氏側に5千万円ずつ、計1億円の現金を渡したと供述している。