2010年01月20日

友愛シエスタタイム(仮称)が日本の国力を劇的に高める@

  常識のある人は、自分を世間に合わせようとする。


非常識な人は、世間を自分に合わせようとする。


ゆえに、非常識な人がいなければ、この世に進歩はありえない.

ジョージ・バーナード・ショー  


日本の常識はディズニーランドの非常識です。24時間眠ることないディズニーランド出身の私は、時間の考え方も「非常識な人」です。 


加藤紘一自民党元幹事長のブログ記事より 

<引用開始>
 1年ほど前のことだ。インド出張から帰国したばかりの友人が浮かぬ顔をしている。彼はバリバリの商社マンだが、現地でインテリ経済人に難しい質問をされたと言う。「日本人は、なぜみんな不幸そうな顔をしているのですか。一人当たりの国民所得は世界64億人のうちトップ1〜2%に入る超リッチ。インドの約15倍の豊かさ。それなのに自殺者は多く、国民はいつも青い顔をしている。インドの人々は貧しいが、結構笑顔も多いでしょう。」友人は答えに窮し、とりあえず「日本では政治家が良くないからね。」と言ったらしいが、「来月また出張する。今度は何と答えたらいいのだろう。」と真剣だった。
<引用終了>
http://www.katokoichi.org/thoughts/nippon.html 


今から5〜6年前の記事だと推察されます。まさに、小泉・竹中改革の真っ最中でした。 


それでも、このころは「派遣切り」は問題になっておらず、「今」よりはましであったのかもしれません。 


こんな日本ですが、世の中をパッと明るくさせる「特効薬」があります。 


シエスタ
<引用開始>
シエスタ(Siesta)とはスペイン語で午睡(昼寝)のことである。または、スペイン語圏を中心に生活習慣として社会的に認められている昼寝を含む長時間の昼休憩(13:0016:00が目安)を指す言葉である。 
<中略>

一般的に人間のサーカディアンリズムは、午前中は上昇、正午頃をピークにして午後23時ごろにかけて活性が低下する。午後4時すぎに再び上昇に転じて数時間活性化した後、就寝時間に向けて再び低下、就寝中の深夜23時に最低となる(健康的な朝型生活の人の場合)。心身の活性が低い午後の23時を睡眠時間にあてることは合理的な行動である。この時間帯は交通事故が起こる頻度も上昇する。
<引用終了> 


日本の9時5時勤務(8時間拘束、7時間労働)の労働時間を変革し、朝8時〜12時 15時から18時の8時間拘束、7時間労働に変えましょう。昼休みが「余暇時間」に変わり、この国に暮らす人の思考は嵐のように活性化します。 


私は、講演で「日本人のオリジナルを進化させる力は世界一」と説き続けています。これまでがむしゃらに働いてきた日本人は、この3時間を昼寝に充てるのではなく、主に勉強や趣味の向上のための時間に充てるに違いありません。 


以下にこの構想の概要を記します。 


1、中核をなすコンセプト

この国を男性中心の社会から、女性中心の社会につくり変える。その理由は、少子高齢化が危惧されているこれからを考えると、子どもを産むことができない男性を中心とした社会から、子どもを産むことができる女性中心の社会につくり変える必要があるため。 

2、目的

人と人が支え合う友愛社会の実現と、人と人が教え合う教え合い社会の実現、勤労に感謝する国家の実現、および、子どもを産むことができる女性に最大限の敬意を払う社会を築きあげ、少子化社会の到来を絶対阻止するため。 

3、中心理念

友愛の助け合い理念、「愛」「利他の心」「思いやり」「分かち合い」「感謝の心」 

4、背景にある現在の間違った考え

「女性の進出」があたかも正しいように語られるが間違っていると考える。私は、日本経済の高度成長は、女性がしっかりと家庭を守ってきたために成し遂げられたものと断定している。 

アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー著「富の未来」講談社刊より

<引用開始>
金銭経済は「生産消費者」たちの「タダ飯」で支えられている。「生産消費者」とは、売ったり、交換したりするためでなく、自分が消費するためにモノやサービスを作る人のことだ。 

生産消費者は、セルフサービスなどの第三の活動で無報酬の仕事をしている。たとえば、ATM、スーパーのセルフレジなどを使って、単純労働を減らしている。病人や高齢者の介護を、人手を頼らず、自ら行うこともある。生産消費者は、子どもを育て、労働力を再生産する。そもそも、子育てというタダ飯がなければ、金銭経済などすぐに成り立たなくなってしまうのだ。
<引用終了>

  
女性が社会進出して金銭を得れば、女性用の衣類や化粧品などの消費が増える、大手広告代理店が考えそうなことであり、女性たちはまんまとその罠にはまった、私はそう捉えている。 

政界を含め、そもそも論として女性の社会進出の最大の目的は、長期自民党政権下で蔑(さげず)まれた女性の社会的地位を向上させるためではなかったのか。そうだとすれば、政権交代が実現したこれからは、男性が女性だけが有する「価値」を高く評価すればいいだけのことである。確か、鳩山首相も「母性愛」を口にされていたと記憶しているが、町娘の満面の笑顔溢れる江戸時代のように、「母」となれる女性が元気で明るい社会は、男性にとってもとても幸せを実感できる社会であろう。 

現在の初任給は男女同一だが、20年ほど前までは女性の方が男性より低かった。私は、今後は逆にすべきだと考える。つまり、子どもを産み母乳を提供できるのは女性だけであり、女性としての人生の貴重な時間を勤労に充てるのであるから、同一労働なら女性の賃金は男性の1,5倍くらいに引き上げてもいいのではないか。 

そうすることにより、女性は社会から大切に思われていると実感し、この国の未来のために子供を産もうと決意してくれるに違いなく、少子化どころか、「消えた」と言われる第3次ベビーブームが起きる確率が極めて高いと私は確信する。

 5、シエスタタイムの過ごし方

もちろん個人の自由であるが、特別職公務員である地方議会の議員を含め、税金で食べている公務員に限って言えば「ボランティア度」を、評価の対象にすべきである。国家公務員も同様だが、国会議員は除く、その理由は、マスコミは必ず「パフォーマンス」と書き立てるに違いないからである。国会議員の責務は、とにかく日本の現場に足を運び、現場を見たり現場の声を聞いたりするのと、納税者と対話したりすることである。そして、勤労の現場と勤労者を大切にするための法案を考え出すことである。 

勤労者は「好きこそものの上手なり」のことわざ通り、年間2ヶ月分の750時間(休日115日で計算)を自由に使用し、好きなことをさらに磨きあげることにより、アマチュアからプロフェッショナルの領域に「腕前」を進化させることが可能になる。本来、勤勉で真面目な日本人は、必ず自分を磨き上げるに違いない、私はそう確信している。 

6、目標

◇人間力の向上
◇友愛力の向上
◇文化力の向上
これらの向上が、この国の活力を生みだす。 

7、メリット
◇経済界が湧きかえる。特に教育産業の活性化などで、英語教室やフィットネスなど大都市の「空間重要」は格段に高まり、不動産の価値が急激に高まるに違いない。鳩山新政権の新成長戦略である「環境」「健康」「観光」に関する分野での受講者には、時間1,000円程度の公的補助金を出すことにより、受講者も学んだ技能を社会還元したいと考えるに違いない。

 
◇スポーツ界や芸術界が湧きかえる。プロ野球の試合は時間的に不可能だが、サッカーの試合は可能だ。国立競技場でのJリーグの試合が毎日行われるようになるかもしれない。「実業団野球」など衰退したアマチュアスポーツは息を吹き返すに違いない。 

映画鑑賞やクラシック音楽鑑賞、絵画や彫刻などの芸術を鑑賞した後の3時間の勤労は、心が晴れ晴れとし、労働生産性は格段に高まる。 

◇誰もが地球温暖化防止活動に参加できるようになる。バイオマスである「割りばし」回収ボランティアなど、行政とのコラボレーションにより、大都会のエコ化と緑化などの地球温暖化防止活動に参加できる。鳩山政権の目指す「役立ちの場」が無数に誕生することになる。 

◇企業の福利厚生に寄与する。緑化された屋上や会議室が囲碁や将棋、あるいはフィットネス室、卓球室に変身する。社員間のコミュニケーション向上と、男女の出会いの場の創出が期待される。 

8、無限の可能性

団塊の世代の人々が75歳を迎えるころには、東京と信州松本市が20分ほどで結ばれる。(日本政府が現在のJR新幹線システムとバッティングするリニア中央新幹線が欠陥品であることを知り、ディズニー方式の超伝導リニア新幹線の建設という莫大な投資効果を生み出し続ける国家プロジェクトを決断すれば) 

東京と松本市が20分(途中甲府駅あり)、東京と高山市が30分で結ばれれば、信州や飛騨高山が東京への通勤圏になる。反対に、信州や飛騨高山に高齢者や要介護者の施設を集積させれば東京に暮らす人が、信州や飛騨高山に暮らす人に友愛精神でホスピタリティを提供することができる。国営リニア料金は「所要時間換算」(東京・松本間200円、東京・高山間300円)とすることで、利用者は新幹線の数百倍にもなる。 

無限の可能性を秘めた「友愛シエスタタイム(仮称)」と地下リニア新幹線を組み合わせれば、日本は再び「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われるに違いない。 

その条件は一つだけである。それは「絶対できないと絶対に言わない」ことだ。東京・松本間を200キロとして計算すると、20年以上前に開通した5385キロの海底トンネル「青函トンネル」37個分である。誰が考えても「できる」と思うに違いない。
<概要説明終了> 


鳩山首相は国民から政策を募ると所信表明演説で語られました。「友愛シエスタタイム(仮称)」構想もやる気になれば9月からでもできるのではないでしょうか。(通勤も分散され、痴漢の被害も減るでしょう。デメリットは、2時間分の光熱費が加算されることだけだと私は見ています。) 


さあ、国民の声を鳩山政権に届けましょう。 


※このシリーズは続きます