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「3合以上飲んだ」 30メートル引きずり事故

2010年1月19日

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 大阪府大阪狭山市のコンビニ店駐車場で18日夕、通行中の女性が公共職業安定所非常勤職員清水辰彦容疑者(58)=同府富田林市青葉丘=運転の車にはねられ、引きずられて死亡した事故で、清水容疑者は逮捕当時、大阪府警の調べに対して「3合以上飲んだ」「酒はパチンコ店の横の自販機で買った」「はねたことは覚えていない」などと供述していたことが府警への取材でわかった。19日には「ビールをコップで4〜5杯飲んだ」とも説明しているという。

 黒山署は清水容疑者が18日の昼過ぎから、数カ所で日本酒などを飲んだとみて、自動車運転過失致死容疑で調べている。また同署は19日、女性は大阪狭山市東茱萸木(くみのき)1丁目の無職大歳喜代子(おお・とし・き・よ・こ)さん(84)と判明したと発表した。

 大阪労働局によると、清水容疑者は昨年12月4日に非常勤職員として採用され、大阪西公共職業安定所の出先機関「ハローワークプラザ難波」で求人開拓推進員として月20日程度勤務していた。18日は午前9時半ごろに本人から「熱があって体調が悪い」と連絡があり、休んでいたという。同労働局の久知良(くちら)俊二総務部長は19日午前に会見し、「飲酒運転は社会的な非難も高まっており、研修などで指導していただけに残念」と謝罪した。今後免職も含めて処分を検討するという。

 大歳さんの長男正人さん(62)によると、事故は大歳さんが友人とコンサートのチケットを買いに行った帰りだったという。大歳さんは長年小学校教諭を務め、児童たちにも慕われていたといい、「母は避けようとしたのにぶつけられ、引きずられたらしい。飲酒していなかったら違った展開になっていたかと思うと悔しい」と話した。

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