独島:新発見を含め生物167種類の生息を確認(上)

 ダルマギクは海辺の絶壁や岩の割れ目に根を張り、30-60センチ大ほどに成長する。韓国の海岸ではよく見かけるが、世界的には韓国と日本にしかない植物だ。そんなダルマギクの原産地は韓日どちらなのか、これまで明確になっていなかったが、このほど独島(日本名:竹島)の絶壁に自生する韓国土着のダルマギクが原種であることが確認された。

 加えて、独島に生息するテントウムシ科の昆虫が韓国で初めて発見されるなど、これまであまり知られていなかった独島の生態系の実像が徐々にベールを脱ぎつつある。

 環境部は各分野の生態専門家らと共に、昨年4月から10月にかけて実施した「独島の生態系調査結果」を18日に発表し、「今まで独島で発見されていなかった鳥類・昆虫類など、合わせて16種類の生物が独島に生息しているという事実が初めて確認された」と主張した。

 独島に生息する生物は、▲植物53種▲鳥類38種▲昆虫類46種▲海岸無脊椎(せきつい)動物30種-の計167種。中でも、ウミネコやタカ(1級絶滅危惧種)など38種類が発見された鳥類のうち、コチョウゲンボウ(2級絶滅危惧種)とトラフズク(天然記念物第324号)、ヒバリシギ、サシバ、カワウ、コアジサシの6種は、今回初めて独島での生息が確認された。

 昆虫類46種のうち、アブラムシを主に捕食するテントウムシ科の昆虫(体長2-3ミリ)は、韓国で初めて発見された種類だ。環境部は、「世界のほかの地域にもこの昆虫が生息しているのかなど、正確な確認作業を専門機関に依頼しているところだ」と語った。

(1)ダルマギク(2)アブラムシを主に捕食するテントウムシ科の昆虫(3)ハエの一種/写真提供=環境部

朴恩鎬(パク・ウンホ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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