民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部に対し、小沢氏側に計１億円を提供したことを認めているとされる中堅建設会社（三重県桑名市）の元幹部らが「大手ゼネコン側から『提供資金は後で穴埋めする』と約束されていた」などと話していることが18日、関係者の話で分かった。

　特捜部はこの１億円のうち５千万円が2004年の土地購入費の一部に充てられた疑いがあるとみている。公共工事を巡り、下請け業者を介してゼネコン側から資金提供を受ける仕組みがあった可能性もあるとみて、陸山会の会計事務担当だった衆院議員、石川知裕容疑者（36）＝政治資金規正法違反容疑で逮捕＝の取り調べでも重点を置いているとみられる。 (07:00)