梁山泊オーナーら逮捕

　架空経費を計上する手口で計約４億３０００万円を脱税したとして、大阪地検特捜部は１９日、法人税法違反の疑いで、パチンコ情報提供「梁山泊」（大阪市）の実質的オーナーで会社役員豊臣春国容疑者（５９）＝札幌市中央区＝ら３人を逮捕し、大阪国税局と合同で関係先を家宅捜索した。

　逮捕容疑は梁山泊のグループ会社２社で２００６年３月期までの２年間に約１４億円の所得を隠し、法人税約４億３０００万円を脱税した疑い。

　特捜部の調べや関係者によると、いずれも経営コンサルティング会社で、グループ各社から「コンサルティング料」名目で金が振り込まれていたが、申告では架空の仕入れや手数料などを計上して所得を圧縮していた。

　ほかの２人はともに会社役員の木戸英一容疑者（４５）＝大阪市浪速区＝と河上昌宏容疑者（５５）＝大阪市北区。いずれもグループ内の別会社の社長を務めている。

　捜査関係者によると、豊臣、木戸両容疑者は否認。河上容疑者は認めている。

　豊臣容疑者は株取引をめぐり０７年と０８年、証券取引法（現金融商品取引法）違反容疑で大阪府警に逮捕され、大阪地裁が０９年９月に執行猶予付きの有罪判決を言い渡し、確定した。

　信用調査会社などによると、梁山泊の事業は、会員などへのパチンコ攻略法提供。０４年には同社と関連数社への大阪国税局による税務調査で、所得隠しを含む計約４億数千万円の申告漏れを指摘されていたことが判明している。

（2010年1月19日13時55分  スポーツ報知）

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