岡山放送局

2010年1月19日 20時29分更新

発泡スチロールの彫刻展


家電製品などを梱包する発泡スチロールを削ったり組み合わせたりして作ったユニークな彫刻の展示会が岡山市北区で開かれています。

この展示会は、中学校の美術の元教師で、岡山市北区に住む彫刻家の森下勲さんの作品を集めたもので、会場にはあわせて50点が展示されています。

森下さんの作品は家電製品などを梱包する発泡スチロールを削ったり組み合わせたりするなどして幾何学的な造形を作り上げているのが大きな特徴です。

このうち「生きる」という作品は高さ4メートル50センチで塔のような形をしていて、天井を突き抜けるかのように展示されています。

工業製品の無機質な冷たさと製品を包み込む発泡スチロールの優しさが同居する作品で、人間の生きる姿になぞらえているということです。

また、発泡スチロールの周囲を砂で固めアルミニウムを流し込んで作った作品は表面に発泡スチロールの柔らかい質感を残しつつ、金属の重厚な輝きを放っています。

この展示会は今月24日まで岡山市北区の「岡山市デジタルミュージアム」で開かれています。