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韓国:米大学試験で塾講師、時差利用しカンニング タイで入手、米の留学生にメール

 【ソウル大澤文護】米国大学評議会が世界各国で昨年実施した「大学進学適性試験」で、問題用紙を不正入手して米国留学中の韓国人高校生らに送ったとして、韓国警察当局は18日、ソウル市内の留学塾講師(37)を業務妨害罪で在宅起訴した。

 試験は世界各国で同じ日に実施されるが、時差の関係で米本土より約12時間早く試験が始まるタイで用紙を入手し、解答と共に電子メールで送ったという。

 米国の大学への進学熱が高い韓国では、高校生のうちに米国留学し大学合格を目指すケースが多い。留学塾は、し烈な学生獲得競争を続け、日本の大学入試センター試験に似た米国の大学進学適性試験の指導もしている。

 調べによると講師は、同試験を受験するタイ人学生を買収し、昨年1月24日午後3時(タイ現地時間)ごろ、問題用紙を持ち出させ、解答を付けて米国留学中の韓国人高校生らに電子メールで送信した。その時、米国本土は同日早朝で試験は始まっておらず、韓国人高校生らは送られてきた問題と解答を見てから受験した。

 聯合ニュースによると、この講師の授業を受けて留学した学生の受験成績は普段の実力に比べ飛びぬけて高く、中には2400点満点中2390点を獲得した学生もいた。

 また講師は試験内容を的中させることで有名で、1回の授業で280万~300万ウォン(22万5700~24万1900円)の授業料を受け取っていた。

 調べに対し「塾から留学生の成績を上げるよう強い圧力を受けていた」と犯行動機を供述しているという。

毎日新聞 2010年1月19日 東京夕刊

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