2006年12月23日

旅の話はこれにて終了:男独身42歳の欧州旅行。

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表題に旅の話と書いておきながらも、まずはいきなりこれまでと全然違う写真
から始めます。
こちらのいかにもリビング雑誌にでも載ってそうなお宅は、今回ワタシを欧州
まで招いてくれた恩人の鍵子Lさんちです。

ザルツブルグ中心街から自転車で約15分。庭にプール有り。
隣近所も日本の住居とは違った大きな家ばかりです。
この住居フロア(2フロアです)には、大理石のようならせん階段をぐるぐると
上がっていきます。
こりゃあワタシなら絶対に掃除しきれんな、と余計なことを考えつつたまげるばかり。

ただし借家です(笑)。
家賃は訊ねてませんけど、当たり前ですがウチより全然高いでしょう。
「ワシのおいどん部屋をブログに載せてちょうだい」とのお願いから、ヘボい
写真しか撮れませんでしたが、ご要望通り掲載してみました。

> Lさま。
これでよろしかったでしょうか?
イメージ違ったらごめんなさいね〜


今回は自分のブログ史上(笑)、一番長ったらしくかつ自己満足な文面に
なりましたので、エチケットとしてここから下は折り畳んでおきます。









<<締まりの無い一人よがりな長文は困る>>
posted by Saxman at 20:41 | Comment(0) | 旅日記

2006年12月21日

旅の話はまだまだ続く:イタリア⇒ドイツ

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鉄道マニアが旅する機会があればきっと涙を流して喜ぶだろうほど
ヨーロッパには国をまたぐ多くの国際列車が走っています。

ミラノからザルツブルグへ戻るには行きと同様に直行列車は走っておらず、
事前に・現地でも調べた限りでは、夜行で帰ってくるにしても2〜3回は
乗り換えなければなりません。
いくらなんでもシンドイよなとネットカフェで他の路線を調べてみると
ミラノ⇒ミュンヘン行きの直行夜行列車が走っている。
そしてミュンヘンからザルツブルグまでは1時間半の距離なのです。

いや〜ドイツかあ。
ガイド本もねえし、なんだかよくわからないけど、
せっかくの機会だからホンの少し立ち寄るつもりで行ってみるかあと
急遽ヨーロッパ3ヶ国目の訪問を決めました。



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頭の中で決めることだけは簡単ですが、私には切符を窓口で買う大仕事を
こなさなければ電車に乗ることは出来ません。
んまぁ〜ミラノは大きい街なだけあって結構皆さん無愛想ですからね。
旅に出る一週間前であれば、ここは一つ便所の前で一服二服三服ぐらいして
気合を入れ直して並んだところですが、タバコも無いので落ち着かぬ気持ちのまま
行き先を書いたメモを片手に国際列車切符売り場に並んだのでした。

「あ〜・・・え〜・・・ぼんじょるのう・・・」



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もしこのメモ書きの小学生英語を見てわからなかったらどうやって帰ってこようと
ドキドキすること5秒弱。
「Singleでいいのかしら?」(多分そんなようなことを英語で言っている)と
無愛想っぽいネエちゃんから返ってきたので「いえーす!しんぐるおーけー」。
ようやく片道200ユーロの個室寝台券を入手出来ました。



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寝台車の中はワリと広く部屋も暗く出来るしで、まぁまぁじゃ無いですかね。
最後まで気がつかなかったけど中には共同のシャワールームまであります。
ただですネ。
オーストリアからイタリアへ入る時は構えてたけど何も無かったのに、
乗車時にパスポートを車掌さんに渡すんですが、(多分)ドイツに入るとき
国境警察のようなのがゾロゾロ入ってきて、こっちはぐーすか寝てんのに
起こされてパスポートの顔写真と見比べるんですよ。
で、右の朝食もどきを配ってくれるときに返してくれるんです。
ありゃあちょっと無いよナァ〜



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こちらがミュンヘンの駅前です。
繁華街は離れてるのかもですが、35年前にオリンピックをやったとは思えない
至って地味目な街です。
もー背中のバックパックが、肩に食い込むように痛くなってきましてですね。
街中は2時間も歩かなかったんじゃないでしょうか。

まあそんなわずかな時間でも社会問題になっているトルコ系の人達が
多そうなのはよくわかりました。
駅の中や回りにケバブ屋さんが沢山あります。



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んで、今回の旅で唯一目にしたポルノショップです。
3〜4ユーロ払えばエロビデオを見られるコーナーがあるようで、
モノは試しに「どーすっか・・・」とかなり気持ちは揺れるも(笑)
結局入りませんでした。

駅前のメインストリートに面してまして、ちょっとココに写真を載せるには
いささか気の引ける「ホニャララのオモチャ」が通りに面したガラス張りの
ショーケースに堂々と陳列されてて、それを見たオジサンはぶっ飛びました。
歌舞伎町のようなアヤシゲな通りじゃなく、子供も家族もみんな通る街の
メインストリートですよ?こっちにPTAとか無いのかね???

こーいうのこそ正に国民性の違いってヤツなんだろうなあ・・・






さてさて、
早くも旅行から一ヶ月も経ってしまったことだし
次回の記事で今回の海外旅行の話しは終わりにしようと思います。
ダラダラと長ったらしく書いてきたから、最後はキレイに締めなくてはね。






posted by Saxman at 23:37 | Comment(0) | 旅日記

2006年12月18日

イタリアでオジサンは考える(その2)

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今回私はミラノに約24時間しか滞在しておりません。
旅全体を通してもそんなに金はかかっておりませんが、随分と贅沢な旅行をしたもんです。

昨日も書きましたように到着するまではミラノにあまり良い印象を
持っておりませんでしたが、来てみれば立派な街じゃございませんか。
大都会・・・とまでは言いませんが、日本の県庁所在地の街ぐらいを
イメージしていただければ近いんじゃないですかね。



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私もそっち方面はウトいので全然気がつかなかったんですけど、ミラノと
言えばファッションの最前線なんですよね。ミラノコレクション。
けど、ここらへんは全く興味が無いんでスルー。
そうそう、ハクをつけるためなんだろうけど、繁華街にニッポンの
無印良品の店がありましたよ。果たして現地の人は買うんだろうか?



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街の中心にあるドォーモ。
やはり近くで見ると、ははぁっ〜と平伏したくなるような迫力があります。
鍵子Sさんの話だとずっと改装中とのことで、今までシートをかぶってない姿
を一度も見たことが無いそうです。



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ただですねえ。
イタリアにやる気が感じられないのは、このドォーモの回りに他にも
いかにも歴史がありそうな建屋が立ち並んでいるのに、
この写真のようにとにかく落書きがひどいのです。
ここらへん金かけて街をキレイにすれば、金を落としてくれる観光客はもっと
来るんでしょうけど、街の財政はそれどころじゃないのかもしれん。
もしくは全然気にならない国民性なのか・・・?



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お昼はSさんに地元で流行っているらしいトラットリアへ連れてってもらいました。
日頃5分で昼食を食べ終える私には初体験のスローフード。
メニューを見ても何が何だかわからないので(日本でも同じかも 笑)
赤子になったつもりで全てSさんにお任せです。
1時間半ぐらいかけて食べ終えたんじゃなかったですかね。

私の記憶が正しければ、アバウトお勘定のドサクサに紛れて、
もしかして私オゴってもらったんじゃ・・・(金を払った記憶が無い)
その上、街中をぐるぐる引っ張り回して最後にお土産までもらってしまって
いやあ〜ホントすすすすいませえええん!!



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しかしどーしてもイタリアのコーヒー文化だけはいただけません。
このちっこいカップで濃いヤツをぐいっと飲んでオシマイ。
バールと呼ばれているカフェ(喫茶店とも違うっぽい)はそこらじゅう
至るところにあるんですが、ウィーンにもミュンヘンにもあったスタバは、
イタリアだけには無いんだそうです。

流行を気にせず己の信じる道を行く。
人間としたらぜひ見習うべき姿勢ではありますが、
やはりコーヒーは大きなマグカップで飲んでこそと思うんだがな。。。




さてさて、
イタリアでオジサンが考えたことです。

ミラノの街で何にビックリしたかってですね。
今や日本じゃあまり見かけなくなった乞食が街中に大勢いるのですよ。
少なくとも「地球の歩き方」には、そのことは何一つ書いてありません。

私が子供の頃は新宿とか上野で乞食をよく見かけたりしたもんですが、
今はいないですよね。いるのはホームレスです。
汚ならしいだけで物乞いはしていない。
子供心にも「かわいそうな人達」に見えて、「おかあさんお金あげようよぉ」
なんて言ってたこともあったりしたもんです。

ミラノの街の乞食は昔の漫画みたいに手前に缶カラが置いてあるんですよ。
Sさんの話だとカトリックの国だからか、施しをしてあげる人もいるようで、
だからそんな商売(?)も成り立つんでしょう。
なんかねぇ見てて映画の「ベン・ハー」を思い出してしまいましたよ。

上の写真のドォーモの回りにも、それこそイタリアの巨匠フェリーニの映画に
出てくるような一日中同じ大道芸をやっている(だろう)人達も見かけました。
なんかですね・・・こう書くのもアレですが、見た目がみずぼらしいんですよ。
んで、彼らが俗にジプシーと呼ばれている人達らしいのです。
はっはぁ〜、なるほどぉ。。。。



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ザルツブルグの公衆トイレに入ると、男便所なのにやや影になった場所へ
オバサンが座っておりましてね。
仕組みがわからんので内心ドキドキしながらも黙って通り過ごそうとすると、
何やら話しかけてくるんで、どうやらチップを要求してるっぽい。
3ヶ所で(たしか)1ユーロずつあげたけど、こういうのは慣れないと
あんま気持ちのいいもんじゃないですわね。

きっとこのオバサン達は朝から夕方までずっとトイレに座ってるんでしょう。
顔を覗けばこちらの多くの人たちとは少し違った濃い顔立ちをしています。
鍵子Aさんの話だと、最下層の仕事に就くのは東欧から来てる人達が多い
らしいんですよね。
そうか、そうか。。。。


もちろん我々の国だって色々ありますよ。
4年前の夜の川崎駅のコンコースなんて両側ずらーっとホームレスが占拠してて、
初めて見る人はきっとビビったと思うけど(私はこれからこんな汚らしい街に
勤めるのかとかなりビビりました)、もし他の国から来た何も知らん人が見たら
一体ここはどんな国なんだろうと思われたでしょうよ。


けど、ヨーロッパの場合は事情が違いますよね。
違う人種の人たちが地続きの同じ大陸に住んでいる。
話す言葉だって電車に数時間乗るだけで、全然違う言葉になってしまう。
ローマ帝国だのオスマン帝国だのプロシア帝国だの(なんか全然時代違う?)、
二回の大きな戦争があって、そこらへんの歴史をひっくるめて今がある。


不勉強な私にはよくわからんし、うまく書くことが出来ないけど、
ここらへんって100年やそこらで変われるもんじゃないんじゃないだろうか。

私思うにサ
名所旧跡と同じで、これもきっとヨーロッパの歴史なんだろうね。







posted by Saxman at 22:09 | Comment(0) | 旅日記

2006年12月17日

イタリアでオジサンは考える(その1)

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え〜長々と書いております旅の話も後半となりました。

イタリア・ミラノへ入る前に「地球の歩き方」は熟読して気になっていたのは、
イタリアは治安があまりよろしく無い国だということ。
ミラノは比較的そうでも無いらしいけど、それでもスリには気をつけるよう書いてある。

事前に鍵子Sさんから頂いたメールにも
「ミラノ中央駅の回りを歩くときは恐い顔をしてください」
とあったので、到着する前から『ミラノ=魔界都市』ぐらいの先入観が
出来上がっていたのです。

ミラノへ向かう電車もイタリア国内に入ってからはオーストリアに比べると
客層がうーんなんて言うんでしょうか。不良系?(笑)と、オーストリアでは
見かけなかったアフリカ系が目立ってきまして、何の言葉もわからないオジサンの
緊張度はかなりヒートアップしていました。



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ようやく到着したミラノ中央駅。
久しぶりの人ごみ、それも魔界都市の中となると気持ちはなんとなく不安になります。
顔つきがみんな濃いんですよねえ。
このあと地下鉄に6駅ぐらい乗ってホテルのある駅まで移動したのですが、
切符を買うときに目がウツロ系のオヤジ×2が何やらボソボソ言いながら
囲むように近寄ってきて、さすがにこのときは恐いと思いましたよ。



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この晩のホテルは日本を発つ前にパソコンの前で1時間汗をかきつつネットで
予約をしたトコだったのですが、ようやくたどり着いたというのに
「せっかく来ていただいたのですが部屋がぶっ壊れてますんで、同じ値段の
ホテルを紹介いたしますよOK?」(多分こんなことを言ってました)
といきなり想像もしなかった展開です。

一体どういうことなんでしょう私の予約はどうなっちゃうんでしょう?と
訪ねたい気持ちは充分あるも、私の英語力は「OK」とオウム返しするのが
精一杯だったのでした(笑)。
まァ振り替えられたホテルも高いだけあってそれなりにキレイだったんですけどね。



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けれどもトイレが当たり前だけど外人仕様になってまして、
便座に座ると見事に両足とも浮いてしまう(笑)
何気ないこんなこともぐたーっと疲れてしまう要因の一つ。

長旅の疲れと異国での一人ぼっちのキンチョウが続いて、せっかくイタメシ本場の
イタリアにいるというのに、結局この晩は何も食べずに寝てしまったのでした。







posted by Saxman at 17:05 | Comment(0) | 旅日記

2006年12月10日

週末旅行記:欧州のごはん。

え〜
長々と旅行の話が続いておりますが、どうしても書き留めておきたいこともあり
週末バージョンで、もうちょっと続けていきます。
今晩は向こうで食べたメシをまとめてUPします。




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まずは行きのブリティッシュ・エアウェイズの機内食です。
私が子供の頃、毎週日曜朝に兼高かおるの世界旅行記をテレビでやってまして
番組のスポンサーが今は無きパンアメリカン航空で、そのコマーシャルの
機内食がすっごく豪華なものに思えた記憶がトラウマのようにあるのです。

空を飛びながらメシを食べているという、ある種異常な体験をしてるワケで
僕らの感覚だとメシにキットカットがくっついてくるのは納得いかないけど、
味も含めて文句をつけるべきでは無いでしょう。
食べられるだけで有り難いと思わなきゃ。

ただ、これだけは書いておかねば。
ブリティッシュ・エアウェイズには今回都合4便乗ったのですが、
私の席の担当の客室乗務員は4便とも金髪の男だったのです。
(うち一回は毛むくじゃら)

いや〜いくらなんでもそらあかんべえよ。
イギリス版の男女雇用均等法か何だかわかりませんが、世の中には女の人に
やってもらいたい仕事というものがあるのです。
保母さんしかり看護婦さんしかりビルの受付しかり。
ほんの少しでも我々の不安な気持ちを笑顔で和らげてくれるワケですよ。
スチュワーデスなんてその最たる職業だと思うんだがなあ・・・

あ もしかして、だから安売りのチケットだったのかな??





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コレはウィーンに到着して異国で初めての食べ物。
鍵子Lさんとルドルフさんに連れてってもらったカフェでのアップルパイです。
店に入ったのが夜の11時前の閉店前で、もうオカズ類は終わっちゃってまして
初めて甘いモンでビールを飲みました。
異国で、しかも初めて会う人達が前におられたので、
内心キンチョウしてて味わってる余裕なんか無かったですね。





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翌朝のホテルでの朝ごはん。
ウィーンでもザルツブルグでもミラノでも、基本的にホテルのゴハンは
どこも同じです。
ミュンヘン行きの寝台車では朝メシが付きましたが、やっぱほとんど同じ。
数種類のパンとハム・ベーコン、スクランブルエッグ、サラダバーがあって
果物ジュースとコーヒー。
特に目を引くようなものは何もありません。

それに比べて我が日本のビジネスホテルはエラいよねえ。
この超アッサリ洋食コースの他に和食を食べたっていいんだもの。
私が出張する時は、朝メシにちゃんと和食の食べ放題があるかどうかって
ホテルを決める重要なチェックポイントになってんですけどね。
欧州人は朝メシにこだわりは無いんでしょうか?
不思議ダ。。。





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こちらはザルツブルグについて初日の晩、鍵子Aさんと合流してLさんの
行きつけの料理屋へ行きました。
かしこまったレストランではなく、大皿料理屋とでも言えばいいんでしょうか。

お店に入ったのが夜の10時前で、もうオーブンの火を落としてしまったとかで
Lさんご推奨の焼き豚は食べられませんでしたけど、代わりに写真の煮豚と
ザワークラウトでは無いキャベツの漬物?でビールをグビリグビリ。
ああ、うんめぇ〜

私一人でも入れそうな気さくで感じの良いお店です。
日本の洋食屋も気取らないこういった店があればいいんですけどね。





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翌日お昼は鍵子Aさんを強引に誘いだしての中華です。
せっかくヨーロッパまで旅行して中華はねえだろうよ・・・との思いもありましたが、
朝メシがハラ持ちしないパン食なんで、ランチはビュッフェ形式との看板に
グラグラと引かれてしまいました。
ここらへんは日本のアジア料理屋と同じ味です。安心の味。

Aさんが不思議そうに「もう食べないんですか?」と言われたけど、
こんだけ食べればそれなりにハラ一杯になると思うんだかな。





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この晩もLさんの行きつけ、音楽祭の中心会場となるらしい祝祭劇場の裏手にある
女の人達だけでやっている居酒屋(と言う書き方しか出来ないよなあ)でございました。
右上のカップに入っているのは、なんとラードなのですよ。
これをパンに塗りたくって食べたり、そのパンに他に色々挟んだり。
この寒空でビールに冷たいもんかよ・・・と食べる前までは
内心おののいていたのですが(笑)これが実にオイシイ。
塩っ気がちょうどいいんですよね。





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ここまでは常に人様を頼りにメシを食べておりましたが、この日から一人立ちです。
え〜ショボい写真しか撮れなかったのが残念でたまりませんが、
この店が今回の旅行で私が一番気に入ったファストフード(笑)『NORDSEE』です。
前回のスーパーの記事でオーストリアには海が無い、なんてこと書きましたが、
このお店には魚系のモノしか置いてないのです。

写真左手前がツナと野菜のぐるぐるロール巻き、その奥が白身魚フライの
サンドイッチ、右がなんだろうイワシかなあ?のサンドイッチ。

他にも沢山ガラスのカウンターに陳列されてまして、自分でアラカルトみたいにして
頼むことも出来るんですけど、そんな器用なコトは私には出来ない(笑)。
出来上がってるサンドイッチを"でぃすわん・・・でぃすわん・・・"と頼むだけで精一杯です。

事前にLさん・Aさんから"アソコはあまりお奨め出来ない"と言われてたのですが、
そんなことないってばですヨすんげーうまかったなぁーココは。
帰ってからネットで調べてみると、ドイツとかチェコにも手広く展開してるようで
魚好きな我が日本にもぜひ進出してもらいたいものです。





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コレは前回書いたEuroparkの中にあるレストランです。
ここの仕組みが素晴らしいのは、この皿に乗ってるようなオカズが大皿に乗って
どぉ〜んと沢山並んでまして、そこから食べたいものだけを取り分けて
最後にレジで会計をするのです。言葉の喋れない異国人の強い味方(笑)。
まさに欧州版『めしのはんだや』ですナ。

味もおいしかったですよ。これで確か7ユーロぐらいじゃなかったかな・・・

イタリアにもこういったセルフ形式のレストランは沢山あるようで、
ぜひ行ってみたかったんだけど、重いバックパックを一日中背負ってたもんで
クタクタになっちゃって結局メゲて行けませんでした。





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こちらはちょっと番外編ですが、Lさんちでご馳走になったスパです。
ワインを呑む肴が無いネ、ってコトで、チョコチョコって作ってもらいました。
左の赤いのはクスクスみたいな穀類が入ってるトマト味だったかな?
右は何だっけ?バジルか?よく憶えておりません。

人様にゴハンを作ってもらえるなんて何年ぶりのことだろうとスパを食べながら
考えたら、母親の看病をしてるときに妹が作ってくれたのが最後だろうから
そしたらもう6年も前だよ!

いや〜我ながら寂しい人生もあったもんでござんすよ・・・





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さてさて、
こちらはオーストリアの大きな街きっとどこにでもあるだろうと思われるパン屋
ANKER』でございます。
私が買ったような甘いパンがメインで、ミスタードーナツみたいなイメージですかね。
この写真を撮ったのは朝の8時頃で、皆さんここでパンを買って、
会社や学校で始業前に食べてるんじゃないかなって感じでした。

パンはおいしいんですけど、日本のと比べるとやや大ぶりかな。
他もそうですね。みんな気持ちやや大き目に出来てます。
それとどれも硬め。





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オーストリアのザルツブルグからイタリアのミラノまで電車で移動しまして、
行程8時間強2回電車を乗り換えたのですが、コレはインスブルックの街で買ったパン。
私は記憶に無いけど1972年の札幌オリンピックの次が、
インスブルックだったんですよね。

うーん・・・
それなりにおいしいんだけど、そろそろ米か麺が食べたくなってきておりました。
とにかくパンが硬いんですよ。だもんでかなり食べでがあります。
こっちのキレイな娘達(みんなモデルに見えてきます)もみーんなこの硬いパンを
もしゃもしゃと食べているんだろうか・・・







このあと

・ミラノで鍵子Sさんとご一緒したスローフード本場イタめし
・ミュンヘンの街でのケバブ
・最後の晩のザルツブルグ居酒屋ごはん


の写真も撮ったのに、失くしてしまったからなぁー

ああ〜悔やむ。






posted by Saxman at 20:59 | Comment(0) | 旅日記

2006年12月08日

欧州旅行記は続く:男泣き"Europark"。

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Salzburgの街には今や日本じゃ(少なくとも東京では)見かけることの無い
トローリーバスが縦横無尽に、早出や残業をいかにもしなそうなお国柄である
にも関わらず、朝早くから夜遅い時間までかなり多い本数が走っています。

旅先4日目。
ついに異国で一人ぼっちになってしまった私は、前日鍵子Aさんから聞いた
"Europark"(現地読みで「おいろぱーく」)へ、このトローリーバスに乗って
出かけてみることにしたのでした。

前にもちょこっと書いたような気もしますが、この国もイタリアもドイツも
公共交通機関へ乗る際に「改札」等の事前チェック機能が何も無くて、
やろうと構えずとも誰にでも簡単に無賃乗車が出来てしまいます。
その代わりに運悪く出来心が見つかったときは、Salzburgでは60ユーロ程
(7000えんぐらい)の罰金を払わなくてはなりません。
・・・だそうです。

で、私が泊まっていたホテル前の停留所からEuropark行きのバスに
「これで間違ってないよナ間違ってたら戻ってくればいいだけだもんナ」と
一人ドキドキしながら後方の席へ座っていると、いきなりキレイ系の女の人
(ジェニファー・ビールス似)がバッチ着きの手帳を見せてきて
何やら私に話しかけてきました。うぉーっキンチョウの瞬間!



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きっとこれが昨日聞いてた車内の検札なんだナと、内心ドウシヨドウシヨと
無言で市内24時間フリーの切符を見せると、百万ドルの笑顔とともに
「Danke」の返事が来たので一安心。
当たり前かもですが、私が乗ったこのバスには無賃乗車は一人もいなかったようで、
自動改札に巨額な設備投資をしたり、改札に常に人を置いておくことを考えれば
意外とこんな仕組みもいいのかもしれんよな、と感心しておりました。

で、バスに揺られること30分弱。
目的地のEuroparkへ到着いたしました。



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ここへ来たのは、前日鍵子Aさんに近場のスーパーへ連れてってもらいまして
私は涙が出るほど感激したので「ならEuroparkへ行ってみても面白いかもネ」と
紹介してもらったのです。
観光施設ではありませんから、もちろんガイド本には載っておりませんし、
ここまで街の中心から離れてしまうと、いかにも海外から観光で来てます、
って感じは見かけなかったですね。
日本へ帰ってきてからネットで調べてみれば、このEuroparkなる巨大商業設備は
ヨーロッパ各国にあるようでした。

ああ、ついにやってきたぞ!
観光地じゃない異国の普通の生活。
昨日のスーパーも感動のあまり泣き崩れんばかりでしたけど
私はこういったもんが一番見たかったのですよ。



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日本のこういった施設と同じように、Europarkの中も食べ物スーパーから電気屋・
洋服屋・本屋・・・と何でも入っています。
こんなふうに動いている人が写った生き生きとした写真をもっともっと沢山
撮りたかったんですが、どーも撮りにくくてですね。
わからないようにススっとカメラを取り出して、ピントも合わせず地味に
カシャッと撮って、さも悪いコトをしたかのように下を向いてスタスタスタ・・・
と立ち去っていくアヤシゲな東洋人・・・
あ〜こんな機会無いんだから、勇気を出してもっと撮ってくれば良かったですよ。

んでも、このパン屋の写真いい感じでしょう?
さすがにパンが主食の国だけあって、売ってるパンの種類は日本の比ではなく、
それでも惣菜パンみたいなもんはほとんど無くて、牛のようにずっと噛み続けて
なければならんような堅めのパンが主流でした。
食パンは・・・あったかな?



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続きまして、待望のビッグスーパー"INTERSPAR"へ入ります。
日本でも同じマークのコンビニがありますが(北海道でよく見かけたような)
同じ系列なんだろうかね。
私がわからなかっただけだと思うのですが、こちらのスーパーは買い物をしないと
出口がどこにあるんだかわからない、言葉のわからない旅人を非常に不安に
させるシステムとなっております。



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さぁーて、
まずは多くの日本のスーパーと同様、入り口近くは野菜売り場でした。
その野菜棚の一番下におやおや〜と萎びた野菜類がありまして、誰がこんなもん
買うのかと思えば、ここらへんのクサレ野菜でスープを取るんだそうです(鍵子A談)。
はは〜っにゃるほど。ふ〜ん面白いねえ〜



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得体の知れない野菜2点。
左はカブの親戚っぽいですが、右は一体何だ?
もう見てるだけでワクワクしてきます。



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アジアでしか食べない野菜と思ってた白菜も山のように置いてありました。
しかも0.69ユーロ(80えんぐらい?)って安過ぎませんか?
カボチャは小さいのから右の写真のような大きいのまで沢山ありました。



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ヨーロッパの便秘サラダ(笑)。
これでいなげやのちっこいパックと同じ値段だから参ってしまいます。
全般的に野菜類は安いですね。と言うより物価自体が安いのかもネ。
右は惣菜売り場。日本と違って揚げ物は無かったです。



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続いて肉売り場。
ソーセージの種類はパッと見、日本の10倍ぐらいあんじゃないスか。
それに安い!右の巨大ソーセージが300えんしないんですよ。
日本でこの値段で買うとしたら魚肉ソーセージになっちゃうでしょうよ。



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で、ですね。
事前に聞いてたから知ってはいたのですけど、
これだけ広い精肉売り場で本当に薄切り肉が無いのには驚きでした。
ヨーロッパ人は豚コマ肉を知らないのです。
肉野菜炒めもきっと食べることは無いのです。
店頭でベーコンやハムは薄く切って売っておりましたから、
生肉は塊で料理する概念しか無いのかもしれません。
不思議ダ・・・だからこそたまらなく面白い。



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サラミ売り場にチーズ売り場。
前にゴザを敷いてワイン片手にずっと試食してみたいもんです。
そうそう、こんなに広い売り場でも試食は無かったんじゃなかったかな。



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続きましては魚関係売り場。
オーストリアには海がありませんので、生魚は売ってませんでした。
あるのは冷凍か調理済みの瓶入り・パック入りのみ。
だから肉売り場の広さと比べたらひっそりとって感じです。
写真を失くしてしまったミラノには魚屋さんありましたよ。
日本とはかなり店構えが違って面白いんですけどね・・・はぁ〜残念。



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とにもかくにも日本には売ってないものばかりで
んもぉ〜見てるだけで悶絶死寸前です。

生パスタ類・ピックルスの山々(この写真の倍ぐらいの面積全部ピックルス)
フルーツヨーグルトの種類がたぁ〜くさんあって、
お土産に買って帰れば良かったスープも愛しのカルディコーヒーファームの
10倍ぐらいの種類置いてました。ひぇ〜っ



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ビールの種類も日本でお馴染みのもの・見たことないもの沢山あります。
日本のやアメリカビールは売ってませんでしたね。
こんなにもありゃいらんでしょうよ。
果物の柄のお酒は日本では見かけないものです。
何だっけこれ?こういうもんこそオミヤゲに買って帰るべきでしたね。



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で、一番安いワインが1.79ユーロってことは200えん強??
マジかよー!
ちなみにオーストリアではワインをミネラルウォーターで割って飲むのも
ポピュラーなんだそうです。
それと多少の飲酒運転はヨッパらってなければ問題無いんだそうですよ。



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日本の食材が普通に売っているのも驚きの一つでした。
キッコーマンの醤油の上はなぜか梅酒です。
Aさんは安いからってことでイタリア米を主食にされてるとのことでしたが、
日本米も普通に売ってましたよ。そんなに高くなかったと思います。
ただネ無洗米は無いですね。味噌はどうだったかな・・・

ここまで一般的になっているのなら、仮に私が海外で暮らすようになったとしても
(そんなのあるワケ無いじゃん 笑)
普通に暮らしていけるんじゃないかと思いましたよ。

右はブルードラゴン印のトウフです。写真の料理は何だかわからず。
我々の感覚としてこんなパッケージのトウフは出来れば買いたくないわね。



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緑茶も結構普通に飲まれているようで、ティーパックだけだったと思いますが
それなりに種類がありました。
このお茶は何だろう。スモモ味か?
あ〜試しに買ってくれば良かったよねえ・・・マジ悔やむ。



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そして!
以前ななっち部長さまのブログで拝見してぶっ飛んだ冷凍寿司
遂に私もオーストリアでご対面!こんなもん食えんのか〜!(爆)
これだけは何年経っても日本で販売されることは無いでしょうよ。



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ついでにザルツブルグの街で見かけた寿司屋のチェーン店。
オーストリア版小僧寿し(笑)
店構えからしてどうやらオサレっぽい。笑っちゃうな〜アハハ
でもねーほーんと"スシ"はワールドワイドな食べ物になってんだなと
自分の目で見てきて実感しましたよ。
面白いよねえ。




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さてさて、Europarkに隣接しますは
近頃船橋にも出来たとかいう北欧発の家具屋チェーン"IKEA"でござんす。
オサレっぽかったら入りにくいナ、との心配も来てみれば全然そんなことなくて
そーねえ東急ハンズみたいな感じでしょうかね。



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もしかすると日本のIKEAでも売ってるのかもですが、
この安物スリッパの色合いがいかにも日本じゃ売ってなさそうです。



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で、驚きましたのが(驚いてばっかりです)この売り場何だと思います?
この広い場所全部ロウソク売り場なんですよ。
みなさん車付きのカゴにドサドサ入れていくんですよね。
僕らの感覚だとロウソクなんて防災用品ぐらいしか思い浮かばないじゃないですか。
ほーんとこういう些細な文化の違いって面白いですよ。



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この洗剤のパッケージも日本人には思い浮かばないセンス(笑)


結局この日、私はEuroparkとIKEAに5時間もいたのでした。
全然飽きなかった。すっごく面白かったなあ。
なんだか同じような写真が長々と続いちゃってスイマセン。
この写真の多さでどれだけ私が感動したかわかって下さいませよ。






posted by Saxman at 22:00 | Comment(0) | 旅日記