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角界に“地殻変動” 二所一門は事実上崩壊

 1月8日に貴乃花親方が一門離脱を表明した時から、追随者が出ることはある程度予想されていた。ただ、6人もの大量離脱という現実は重い。史上最多の優勝32回を誇る大横綱の大鵬らを生んだ伝統ある二所ノ関一門は、事実上崩壊したといえる。

 背景には年功序列や上意下達という角界の伝統を支えてきた不文律に対する若い世代の反発がある。二所ノ関一門としては現職2人に新人1人の計3人の立候補者で理事選挙に臨む方針だったが、想定外の貴乃花親方が出馬を強硬に主張。反対派の中堅親方が「離脱した者を支持しながら一門に残るというのは筋が通らない」と指摘するように、破門に近い形で貴乃花一派は一門に別れを告げた。

 近い将来、この動きが残る四つの一門に大きな影響を及ぼすと予想する声は多い。理事選挙に関して、時津風一門の中堅親方は「4年後くらいには自由選挙になるかもしれない。立候補したい人がして、入れたい人に票を入れる。自分も一門制はなくなってもいいと思う」と言う。出羽海一門の若手親方は「一門で順番待ちの立候補なんて…。もうそんな時代じゃない」と話した。

 現職理事の半数以上が定年退職に近いため、2年後には相撲協会首脳の顔ぶれは一気に変わる。貴乃花親方の当選は微妙だが、角界の地殻変動が始まった。

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