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植民地支配時の独立運動などを紹介している「韓国併合」100年写真展(ひと・まち交流館京都) |
近現代の日朝関係をパネルで振り返る「『韓国併合』100年写真展」が京都市下京区のひと・まち交流館京都で催されている。植民地支配時の民衆の独立運動や戦後の差別をなくす活動などを、解説を添え展示している。
今年8月に併合100年を迎えるのに合わせ、日本と朝鮮半島に暮らす人たちの相互理解を目指す市民団体「『韓国併合』100年市民ネットワーク」が借り受けた約110枚を展示。「戦時下の苦痛」などテーマごとに時系列に並べた。
王宮の前に日の丸が掲げられた1910年8月の併合時や、総督府から日の丸がおろされた終戦直後の様子が写真でわかる。また、「三・一運動」の独立宣言書や、運動の引き金となった高宗の葬儀など民衆の動きを詳細に伝えている。
戦後の指紋押なつ問題、就職差別などもテーマにしており、来場者はメモをとるなど熱心に見入っていた。
同ネットの河村吉宏運営委員長(69)は「100年を機に、市民の方に事実を知ってもらうきっかけになれば」と話している。24日まで。19日休館。
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