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[社説]成人の日 大人になったみなさんへ
折しも景気は悪化し、労働環境は厳しさを増している。就職難に加え、人員や賃金の削減などが広がっている。 不安が募るのは当然かもしれない。思うようにいかないことも多いはずだ。しかし、たじろがず、肩の力を抜いて、たくましく自らの人生を切り開いていってほしい。 参考になるかどうか分からないが、最近、強く印象に残った本がある。京セラやKDDIを設立し、日本を代表する会社に育てた稲盛和夫さんの著書「働き方」(三笠書房)だ。 稲盛さんは中学受験に2度失敗した。大学は志望の医学部を落ち、工学部を卒業したが、今にもつぶれそうな小さな赤字会社にしか就職できなかった。 自分の不幸を嘆く日々の中で、考え方を変えたことが転機につながった。愚痴や不満を言い続ける生活でいいのか。充実した人生を送るには「好きな仕事をするか」「仕事を好きになるか」の二つに一つしかないと悟ったという。 ただし、好きな仕事に就ける人など、わずかしかいないのが現実だ。ならば仕事を好きになるしかない、と愚直に努力を重ねた。どんな仕事でも自分なりの楽しみ、やりがいを見つけることが大切だと強調する。 社会全般でいえば、少子高齢化が進む。総務省によると、今年の新成人は127万人で、3年続けて過去最少を更新した。調査を始めた1968年以来初めて130万人を下回った。高齢化によって医療、介護など社会保障の負担は増え続ける。経済の活力低下も懸念される。 だが、新成人となったみなさんは、ただ社会保障費を賄ったり、経済成長を支えるために生まれてきたわけではない。今の社会への責任は、これまで豊かさを享受してきた大人にある。 「コンクリートから人へ」をスローガンにした民主党が政権を奪取し、変革に挑んでいる。ただ、変わりそうでなかなか変わらない、というのが実情だろう。このじれったさに国民がどう対応するかが問われている。 今夏には参院選がある。表面的な動きに惑わされず、本質を冷静に見極め貴重な1票を行使したい。選挙権を得た新成人に、まず先輩の大人が手本を見せる必要がある。 【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】
(1/11 9:10)
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